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大谷光彦のブログ

㈱ヒューマニーズの会長と一般社団法人組織・人能力開発研究所の代表理事をしている 大谷光彦のブログです。

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我がヴェディオール・グループ(後編) 

派遣とか正社員という紋切り型の区別も欧米ではしないし、転職の動機も結構違う。日本は規制がたくさんあり、個人も国家もキャリア流動性という点で非常に特殊な環境にあるという気がする。僕の悩みは、日本の未来がイギリスやオランダみたいになるのか、それとも日本独自の進化を遂げるのかということ。国際会議に出ていると分るが日本人って本当に「自分が抱えている“日本的なものの考え”」を彼らに伝えることが難しい。というか、殆ど伝えられず諦めてしまっている。自分の中にある国際的な部分(無理すれば少しはあるので)では勝負しようと一生懸命頑張るけれど、自分の本当に得意(?)な技を出せないというか、出してもまったく解ってもらえないという点が辛い。(僕が特別そういうのが苦手な気がしているだけかもしれないが・・・オリエンタルスマイルのストレスというやつ)。それは自分の中にある“世界の中での特殊性”のようなものを感じてしまうからだし、彼らのように“あっけらかん”に通じ合える共通語を持っていないと思うからでもある。これは国が同じように違ってもドイツ人とフランス人とイギリス人とスペイン人の違いとは全然違う。(だいたい箸を使わずいつもスーツを着ているし、西洋の服がなんだかんだ言っても日本人より似合う。)かと言って韓国人と中国人と日本人は彼らより相当近いだろうか?そうは言えないだろうと思う。

Vediorには大きく2種類のビジネス領域があって、ひとつは一般派遣のように日本と基本的に同じ部分。もうひとつは専門領域を明確にした専門職の派遣とか紹介ビジネス。この分野では世界一の売上を挙げている。学校の先生とかお医者さんとかも派遣であろうが紹介であろうが(この区別は殆ど単なる契約期間の差)転職(というより職場のチェンジ)を激しくする。経営者も同じように派遣されたりする。日本ではまだよくイメージできない。いずれにしてもこの両方の領域で国境を簡単に越える流れなどない。こういうことを考えてみると、本当にVedior Groupの「日本の会社」として、これからどっちに向かってゆくべきか迷ってしまう。かれらの現在のビジネスから学ぶことはいくらでもあるし、いろいろツールもある。でも今僕らがやっているビジネスにどう使うのか・・・肉を箸で食べる違和感とでも言おうか・・・

こういう話を“外資系の会社の社長”が言っては怒られますね。まあ正直、課題は山積みです。このことは僕にとって奥の深い話で、他人にはどうでも良いことかもしれないけど、またブログにしつこく書くかも知れませんのでお許しください。

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Posted on 2007/11/21 Wed. 18:02    TB: 0    CM: 0

我がヴェディオール・グループ(前編) 

今回は前編と後編の2回にわたって、少しVediorというわが社が属しているグループの話をしようと思う。

僕たちヴェディオール・キャリアが属するVedior Groupは、最近また2社買収して国際ネットワーク(拠点数)が2,534箇所(50カ国)になったと発表があった。オランダに本部があって、そこで上場している国際グループだけど、正直、極東の日本からみると、地政学的な意味ではなく、まだまだ非常に遠い存在という気がする。定期的に社長連中が集まって会議をするけど、言葉の問題も多少はあるが、彼らの日本に対する理解があまりない。というか重要性に対する認識がない。売上シェアも低いし、別に日本がなくても食えて行っているので当たり前といえば当たり前ではある。観光や食事の話ならそこそこ関心は持ってもらえるのだけど。売上的にも日本(アジア全体でも)はこれからのマーケットであるし、世界的に見ても人材ビジネスでのプレゼンスは低い。理由はいろいろあるが、日本の人材ビジネスは製造業などに比べてグローバル化が進んでおらず、至ってドメスティックな産業に留まっているということであろう。目に見える物を作る産業では、世界のどこでもニーズが同じであれば売れるが、一部“業務”のアウトソーシングという部分を除けば結局「人が移動しなければ成り立たない」人材ビジネスは、そう簡単には行かない。結局一番大きな壁は文化の独自性と言葉の問題であると思う。

例えばわが社に資本を出してくれているスタッフサービスなどは3000億円を超える売上を誇る派遣のトップ企業であるが、その殆どを日本1国で挙げている。人材ビジネスで世界の10位までの会社でそんな会社はない。日本の国内マーケットそのものが大きいこともあるが、文化的・法律的・言語的に国境の壁が高いということでもあろう。Vediorの話ではなく人材ビジネスの国際比較みたいになってきたが、このことは多くを考えさせてくれる。

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Posted on 2007/11/19 Mon. 09:25    TB: 0    CM: 0

個性を無くした地方都市 

仕事柄、地方都市への出張が結構ある。前から思っていたんだけど、どうして日本の地方都市というのはどこも同じように見えるのだろうか。旧市街にでも入らない限り、例えば車で国道を走っているとコンビニ、ガソリンスタンド、チェーンレストラン、カーディーラー・・・など、どの都市にもある同じデザインの店舗や施設が並んでいて、何の特徴もない。時間があると旧市街を(そういうものさえも存在していないような場所もあるが)歩いたりすることも出来て、そうするとその町のオリジナルの顔を垣間見ることができるし、言葉に触れることもできる。ところが国道などを車で走っていると本当に特徴がない。しかもそれらの施設の多くは全国展開している大手チェーン店ばかりで、当然その外観や構造はほぼ同じ。経営効率から言えば当然であるが、なんとも寂しい。

またお金を結構かけていると思われるような公共施設も、妙に周囲から浮いてしまっている。おそらく資金の問題ではなく、“町の再開発の戦略”が無いか、バラバラか…、ではないかと思う。それなりに開発計画を感じるものもあるが、中央分離帯に花を植えて妙に「欧米風」にしている箇所があるかと思えば、地元が木材の産地であるということを協調しようとやたら「和風」路線になっている箇所もある。車で走るとほんの5分で大きく景色が変わる・・・業界の利権とか政治の複雑な絡みがあるのであろうと推測するのだが、どうもいつも何か言いたくなってしまう。

結局単なる愚痴になるのであるが、いつも軽い憤りを感じてしまうのは私に問題があるのだろうか。できることならば、個々の建物とかのデザインではなく、町全体のランドスケープを専門家に統一して考えてもらえるような都市計画が出来ないものだろうか。総予算で言っても、バラバラあるいは段階的に一貫性のない開発を(その都度真剣とは言え)するより、結局は経済的ではないかという気がする。まあ要らないお世話だと思うが、一田舎出身の日本人として残念で仕方がない。皆さんはどう思いますか?

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Posted on 2007/11/16 Fri. 09:26    TB: 0    CM: 0

良書 

「良書」などと言うと、古臭い堅物みたいに思われるだろうが、最近なかなかこの「良書」というものに巡り合わない。日々仕事に追われて、じっくり仕事と関係のない本を読めるような贅沢な時間をもっていないこともあるが、なかなかそういう本がなくなったのではないかとも思う。ストーリーが面白い本はむしろ多くなっているのに、である。“であるから”というべきかもしれないが。

そんなことを思っていたとき、ふと手に取ったのが「吉田秀和」のエッセイ。彼は今も現役の音楽評論家で、その評論には定評があるが、こんなに文章に味がある人とは不勉強で知らなかった。中原中也とこんなに親しかったとか、小林秀雄にも近かったとは何か昭和の生き字引みたいで、そんなに昔から居られたとは意外でもあったが、その抑制が効いていて、かつ品格ある謙虚な文章に驚いた。「本」という形で読む読み物ではないかも知れないが、久しぶりに良い文章に触れて、内向的で私的な自分を少し蘇らせてくれた。

この中間にあるのが武満徹。昔、結構読んだが、今度は作曲家と文章家という内的組合せである。彼も僕が好きなタイプの文章を書く。武満の音が聞こえてくるようなところが音楽評論家と音楽家の違いかもしれない。彼の特徴は「伝統的日本」への愛着であろうか。自分の内なる音(というよりハーモニーというか和声であるが)を独学で修得した再現方法(作曲法とも言えるか?)で絹糸をひとつずつ紡ぎだすように楽譜に落として行く姿勢と同じような文章である。音と文章の相関関係という視点から感じる世界であるが、彼の多くの文章も僕の好きな「良書」に当たる。

「晴耕雨読」というような職業がうらやましい。でも今ではそんな言葉も無くなってしまった。PCとインターネットの仕業かな、これも(笑)

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Posted on 2007/11/14 Wed. 09:28    TB: 0    CM: 0

震度7を体験する 

先日の日曜日、本所防災館というところに行って、震度7の揺れを体験してきた。なぜそんなところに行ったかというと、僕は住んでいるマンションの防災委員になっていて(順番にいろんな役職が回ってきて、今回はそれに当たった)住人を引率していくことになったためだった。


まあ想像はしていたけど、震度7というのは完全に何も出来ない状況であった。いわゆる“やけくそ”+“開き直り”状態になってしまう揺れであった。床に付いていた膝がすりむけそうだった。あとは暴風雨とか煙なんかの体験コーナーもあり、なかなかこういうことでもなければ行かないところではあるが、無駄ではない気がした。暴風雨の体験はまぁ、日常的な想像の域に留まっていたけど、煙なんかは映画の一シーンみたいで、置かれた情景も新鮮だったけど、結構、呼吸困難という生理的な新体験で、印象深かった。最後に「終了証」というのをもらったけど、何をどう終了してどこが誉められているのか良くわかならかった。今後、この「終了書」を持っていることで、自分が人に何か指導でもしなければならないのかと怖くなったが、ちょっと偉くなった気もした(笑)人間なんて単純なもんだ。


皆さんも一度行かれてみてはどうだろう。面白いデートコースかもしれない。まぁ、それは良いとしても、会社としてもこういう災害に備える必要があると思うし、いろいろ考えておかなければならないことは確か。あの揺れでは相当訓練でもしておかなければ少々の思考回路では役に立たないことも実感できた。総務部の皆さん、一度震度7の揺れを体験してみてください。きっとよいマニュアルが作れますよ。

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Posted on 2007/11/12 Mon. 09:29    TB: 0    CM: 0

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