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大谷光彦のブログ

㈱ヒューマニーズの会長と一般社団法人組織・人能力開発研究所の代表理事をしている 大谷光彦のブログです。

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プロの意味 

前にも少し書いたが、友人所有の楽器、ストラディバリウスの「トリトン」を貸与されているコリア・ブリャハーのコンサートを先日聞きに行った。2年振りに聞いたが、やはりすばらしい音は健在。堪能した。

コンサートの後、彼と食事をすることができたのでいろいろ話をしたが、この日の楽器の状況はほぼベストに近いと言っていた。一番苦労するのはホテルの空調による乾燥だそうだ。ホールの湿度は適当であるが、少し馴染むのに時間が掛かるそうだ。曲目によると思うが、最初のバッハのパルティータは、もうひとつ乗っていないようだったが、2曲目のフランク、3曲目のベートーベンあたりからはビンビンとストラディの音がしていた。

しかしこの名器のベストな音質を出す彼の技術もすごいと思う。演奏旅行中は無理であるが、普段は最低でも一日6時間は練習するそうだ。何でもそうだと思うが、プロの楽器の練習というのは、最低でも3、4時間やらなければ技術的には後退する。それ以上やってはじめて向上すると言う(人によって違うのであろうが)。Jazzの世界でもジョン・コルトレーンは、毎日最低6時間テナー・サックスを吹いていた、とものの本で読んだ。

芸術家と言えども体の訓練と言うか、要は体に覚えさせる領域がほとんどで、その意味では一種の職人である。僕のへたくそなサックスですら、週末に吹くときはいつも頬の筋肉がしばらく痛くなる。結局、筋肉が技術を支える訳だ。負け惜しみではないが、プロというのは、毎日こういうことが出来るということ。それだけそのことにモチベーションが高くなければ続かないということではないか。

これは実は「仕事」というものに共通のもので、もちろん“義務”でやり続ける必要がある、という要素もあるし、それも消極的な意味ではモチベーションに違いないが、やはり“自発的に”やりたくなる動機というものがあるかどうかで「仕事」の意味が違ってくる。高ければ質も高くなる。質が高くなるとより良い結果に繋がり、さらにモチベーションがあがる。社員研修でこの話はよくする。

しかし難しいのは「義務」の遂行によってモチベーションを上げる方法である。仕事の中に自分の喜びを見出す方法である。それが大きくなると仕事が義務ではなくなる。しかも会社のトップと平社員、あるいはベテランと新人では状況も仕事や義務の中身も違う。それぞれの中でこの問題の“具体的な性質”が違う。また会社がどういう領域の仕事なのか、売っている商品が何なのかによっても理解する道筋が違う。わが社はまだ社歴が浅い。邪魔なものも少ないが蓄積も少ない。道を作っていくときの参考例も少ない。

毎日の中に答えがあって、やり続ける価値があるものは何なのか、そしてそれを続けることでプロと言ってもらえるものは何なのか・・・自問自答の日々が続いている。
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カテゴリ: 社長ブログ

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Posted on 2008/04/04 Fri. 09:12    TB: 0    CM: 0

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