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大谷光彦のブログ

㈱ヒューマニーズの会長と一般社団法人組織・人能力開発研究所の代表理事をしている 大谷光彦のブログです。

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感動ということはどういうこと?(後編) 

それが何故なのか、ということを少し考えた。

フジコ・ヘミングの演奏に関して言えば、昔の若かったとき(こういう言い方をして失礼ではあるが)の演奏と比較してみなければなんとも言えないが、いわゆるテクニックとしてはピークを超えていると思う。しかし、“音を作る”とか、“歌う”能力が昔より優れているのではないかと思う。綾戸智恵も、テクニックとしては失礼ながらもともと大したものではないように思う。一度病気で声が出なくなったそうで、それにしては大したもんだと思うのだが。そういえばフジコ・ヘミングも病気で耳が聞こえなくなった。偶然にしては出来すぎている共通点ではないだろうか。

まあそれはともかく、両者とも音に乗せて訴えかけるパワーがすごい。僕は、この2人の演奏に何故か“不覚にも”感動してしまうのである。演奏技術をチェックしていない自分が心地よいと言っても良い。

確かに2人とも苦労人である。しかし、そういったプロならそれはそれで世の中に幾らでも居る。でもあれだけ多くの人に感動を与えられるプロはそうはいない。

彼らを見ていて思うのは、偽善的なことが大嫌いなのではないかということである。誰がどう言おうが、自分の表現したいことに徹底的に(頑固に)正直であろうとしているような気がする。クラシックとかジャズという世界から意識して“アウトロー”であろうとしている。それぞれ、従来のクラシックピアノとかジャズピアノのあり方というものに、おそらく意識的に反発して音を作り上げているのかもしれない。“偽のクラッシクやジャズのプロ”にだけはなりたくないと思っているのかもしれない。“多く”の人に(音楽ファンである必要はなくて、”自分“のパフォーマンスを聞きにきてくれる“どんな人”にでも)伝えられるメッセージでなければならないと考えて演奏しているのではないかと思うのである。

結構これは当たり前のことではなく、“理解してくれる人に理解されればよい”と思って演奏しているとしか思えないプロも多いような気がする。

僕が感動するのは、彼女たちの音を聞きながら、音を聞かなくてもよいほど強い人生のメッセージを伝えられているからなのではないか。もっと言えば、それを本当に多くの人が受け止めていると実感できるその「人間」の深さというか、嘘のなさというか、そういう力量に対して感動するのではないかと考えている。僕個人としてだけではなく、会社の経営者としても教えられることが多いと思っている。

皆さんはどう思いますか?
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カテゴリ: 社長ブログ

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Posted on 2008/06/04 Wed. 11:46    TB: 0    CM: 0

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