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大谷光彦のブログ

㈱ヒューマニーズの会長と一般社団法人組織・人能力開発研究所の代表理事をしている 大谷光彦のブログです。

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台風で思い出すこと 

台風で思い出すのは四国の自転車旅行と、生家が土砂崩れでなくなったことである。今回は生家が無くなったときのことを書こうと思う。

あれは僕が大学3年のときであった。生家のあった尾道は坂の多い町であるが、とりわけ生家が建っていたところは急峻な勾配のところであった。台風の大雨で、山頂から我が家のある中腹まで土砂崩れでスキーのゲレンデのようになってしまった。弟と僕はそれぞれ尾道を離れて大学に通っていて、家には両親しか居なかった。7,8軒程度の家が流されて、8人が亡くなった。長良川が決壊して新幹線が不通になり、東京から帰省するのに何日もかかった。

自分の生家がなくなること、住むところがなくなること、入院した肉親の健康が回復するかどうか分からないこと、幼友達や世話になった周りの人が急に居なくなったこと、一緒に育った犬と猫は土の下になって遺体が見つからなかったこと、自分の成長の思い出であった、例えば壁の落書きとか自分の机とかが跡形も無くなったこと、大好きだったピアノが潰れて無残な形で土の中から出てきたこと・・・そして生家での思い出がすべて目に見えるものとしては無くなってしまったこと、・・・初めて遭遇したことに、苦しんだ事件であった。

自然の力は大きい。事故の起こった夕方7時30分。
薄明かりと土砂降りと柱の下敷きになった両親の状況が、まるで見たように脳裏に刻み込まれている。お陰で両親だけは助かった。奇跡のような話だった。

僕たちが通っていたカトリック教会のシスター達が、作業着を着てモッコを担いで何度も土を運んでくれたこと。命があったたでけも有難いと本当に思えたこと。当たり前のことが当たり前ではなかったということを学んだ。

家も別の場所に新しく建てた。その場所は畑になっているし、そのゲレンデはその爪あとを今もとどめている。

でもニュースで同じような事故を見るたびに、あのときの自分を思い出す。
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カテゴリ: 社長ブログ

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Posted on 2008/07/29 Tue. 10:24    TB: 0    CM: 0

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