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大谷光彦のブログ

㈱ヒューマニーズの会長と一般社団法人組織・人能力開発研究所の代表理事をしている 大谷光彦のブログです。

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今日は「いのちの日」 

今日から師走。本当に時の過ぎるのは早い。


それで、今日12月1日は「いのちの日」という”自殺予防活動の日”だそうだ。

僕の今の仕事は、企業の社員向けのメンタルヘルスの仕事で、電話や面談

での相談をやっている。毎日電話がかかってくる。「今から死にます」とか

「死に方を教えて欲しい」というのが毎月何件か入る。富士の樹海から電話

してきた人もいる。


うちの会社ではこういう状況を「危機対応」と言って、とにかく自殺という

取り返しのつかない事態を避けるべく、カウンセラーが本人の気持ちを

受け止め、思いとどまってもらう努力をする一方、会社と連携して本人の

救済に当たる。医療現場で言えば「ER」である。一刻を争うので、すべてに

優先する。


もう何年も自殺者が年間3万人を超えていて、交通事故での死者の5倍以上

である。自殺するくらいだからその多くがこころの健康を害していると言って

いい。


評論家的に「うつ」のことをあれこれ言うことは出来る。でもその救済は

本当に難しい。我々のような仕事をしている現場ではこのことによる無力感が

正直ないわけではない。”癒す”ことの難しさである。


良く思うのは、”健常者には理解できないことが多い”ということ。こころの

メカニズムは、その感情の微細な動きの連続で起こっていて、”その時の

その人の、その感情”を同じように感じ理解する”ことなんかできはしない

からである。


でも、少なくとも経験的に言えるのは、こころが健康な状態の人の感覚から

みれは非常に簡単で単純な言葉で傷ついたり、逆に回復することがある、

ということである。


ただ、根っこの部分はわかる。それは、「自分なんかこの世に居なくても

良い」、「居ない方が社会や家庭や会社のためになる」という感情がなけれ

自殺はしないだろうと言うこと。


だから、一番大切なことは、「自分の存在価値があると思えること」と言う

ことになる。家族から「居て欲しい」、会社から「君のおかげだ」などの

言葉があれば理想であるし、行きずりの他人からでも「ありがとう」と

言われることも、本人に生きる希望を持たせることもある。


うちのカウンセラー(「EAPカウンセラー」と呼んでいる)ができることは、

「聞いてあげる」ことや「共感してあげる」こと、そして会社に対しても「職場

環境を少しでも改善してもらう」こと、であるが、その本人の近くに居る人の

できることはとても多い。


「生きていてよかった」 こう思ってもらえること以外に方法がない。

でも、その機会はとてもたくさんあると思っている。


この不況。利益の出ない企業。所得の上がらない家計。結婚しない若者。

将来の絵が見えてこない日本。疲れている地球・・・・


無力感に負けないで、ひとつずつ忍耐も持って前進するしかないか・・・


本当にいろんなことを考える12月1日になってます。

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Posted on 2009/12/01 Tue. 10:48    TB: 0    CM: 0

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