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大谷光彦のブログ

㈱ヒューマニーズの会長と一般社団法人組織・人能力開発研究所の代表理事をしている 大谷光彦のブログです。

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春は名のみの 風の寒さや 

今日は晴れた雪国の朝のような青空で始まりました。気持が引き締まる冷たい風が頬に当たり、空は真っ青。適当に湿気のあるポジティブな空気が心地よかったです。


昨日が節分だったということは今日は立春ですね。気がつくと「早春賦」を口ずさんでいました。


  春は名のみの 風の寒さや

  谷のうぐいす 歌は思えど

  時にあらずと 声もたてず

  時にあらずと 声もたてず


いきなり、ソ→ド→ミ→ソ→ドと、付点4分音符でスキップしながら一気に1オクターブ半も上がる大胆不敵な曲。今日から1年が始まると昔の人が意気込んだ感覚が伝わってくるし、春は始まったばかりです、という寒さが強調されてもいます。でも今日のさわやかな寒さにはピッタリの良い曲ですね。僕は大好きです。


この作曲は中田章という人で、例の「夏の思い出」とか「ちいさい秋みつけた」などを作曲した中田喜直のお父さんです。歌詞は、”暦の上では春だけどこれからまた一段と寒くなるぞ・・・"という感じの内容です。確かに寒い朝でした。今日から88日目が茶摘みで有名な八十八夜で、夏が始まる立夏の直前です。


今は文明に包み込まれて生活しているので、五感で味わう季節がなくなってしまっています。立春だの春分だの立夏だと言っても皮膚感覚がないのでもう完全に言葉の文化でしかなくなっているのかもしれません。


俳句もそうですが、詩とか音楽のように、それらの多くが、自分を取り巻く自然に五感が刺激されて生まれてきたものです。今もそれは変わりませんが、次第に人間の内面の葛藤だったり、恋や希望や怒りのような抽象的な感情をより正面から題材にするようにもなってきているような気がします。いつも思うのですが、気持の良い歌にはそういうものが表に出ていない。うまく隠されていて、だから深く味わいがある。そして長く続いている。


早春賦の曲を口ずさながらそんなことを思いました。地球の温暖化はこういう曲を産まなくなってしまう危険も内に秘めているのかもしれませんね。



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Posted on 2010/02/04 Thu. 10:24    TB: 0    CM: 0

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