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大谷光彦のブログ

㈱ヒューマニーズの会長と一般社団法人組織・人能力開発研究所の代表理事をしている 大谷光彦のブログです。

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時計ではなくなった時計 

小沢幹事長の不起訴とか、鳩山首相が彼の続投を認めるとか、一言も二言も言いたくなる”残念なニュース”が続いていますね。凶悪殺人の刑事時効がなくなる、というような”明るいニュース”もあるけど、総じてイライラする話が相変わらず多い。

こういう環境に適応できない自分に問題があるのかも知れないと、少々深読みをするような日々が続いています。単にカルシウムが不足しているのかも知れないけど。

今日は、そんな嫌な話題は避けて、いつも僕の書斎の机の上に置いてある「時計」についてちょっと話したくなりました。これは手巻きで、しかも1日もすると止まってしまう手間のかかる置き時計です。手のひらにのるようなサイズの目覚まし時計で、時を刻みながら中央の円盤が万華鏡のように多彩な表情を見せながら回転します。

これはある人の形見の時計です。

僕が高校生の頃、将来何をしようか、東京に出て勉強しようか、音楽で身を立てようか、、、などと悩んでいたときよく相談に乗ってもらったカトリックの神父さんの時計です。皮のケースを開いてパカっと文字盤を引き出すと、全体が三角形になって机の上に文字盤を見せて立ち上がります。

全体的に黒が基調になっていて、質素で落ち着いた顔をしています。まるで記憶にあるその神父さんそのままです。彼は、日本人にとってのキリスト教ということを真剣に考えている人でした。いつも仕立ての良い、しかしツギハギだらけのウールのマント(のようなもの)を身につけて外出していました。ひとつの上質なものを、長く長く使う人でした。古武士のようなダンディズムを持っていました。

この時計は僕が学生の時から一度も故障せず、不正確ながらも絶え間なく時を刻んでくれています。もっとも分針を動かすリューズが壊れていて時を合わせる事だけはできないけど、、、時を知らせる代わりに心地よい小さな規則正しい機械音を出してくれています。

学生時代から、よく迷ったときこの時計を見ていました。裏のカバーに彼の写真があります。その顔を見ると、”チャラチャラするなよ”という、よく言われた言葉が蘇ってきます。

時を刻む目的ではなく、止まらないでいつまでも動いてくれているだけで癒される時計。
そんな”機能を失った”時計の存在。
なんかいつも忘れてしまう、とても大切なこと。
この時計から今でもそれを学んでいるような気がしています。
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Posted on 2010/02/08 Mon. 22:11    TB: 0    CM: 0

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