大谷光彦のブログ

㈱ヒューマニーズの社長をしている 大谷光彦のブログです。

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"受け容れても耐えられる結果"と”醜くない悔しさ” 

日本人にとってのワールドカップが終わりましたね。久しぶりに爽やかでシンプルな感動を与えてくれました。


開催前の強化試合での連敗から、多くの日本人は”負ける同朋”を見たくなくて、「期待しない」ことで負けた時の予防線を張っていたと思います。私もそのひとりでした。しかし試合を重ねるたびに期待度も上がり「期待する」モードに変わって行きました。受け容れても耐えられる結果を期待できるようになりました。


人間、無条件に強いもの憧れます。とくに最近の日本では照れや罪悪感なしにシンプルに応援できる対象が少なくなっていて、その中でこのイベントは日本人の誰もが熱くなれたものでした。


昨夜のパラグアイ戦を観戦していていろんな気持ちが湧いてきました。


・結果を出せば理屈抜きで評価される。(本田も見ていて)

・期待以上の結果を出した後では失敗も非難されない。(駒野のPK)

・日本に比べるとパラグアイにはあまり自慢できることってない。せめてサッカーくらいは勝たせてやりたい。

・あの遠い南アまでエコノミーで行くには、相当の熱意と若さと時間が必要だろう。

・あのブブセラの音で何人が難聴になったことだろう。自分で吹けばならないのかも。放送時の音量調整は大変だったろうか。

・負けても厭味のない後味を観客も、メディアも、そしてたぶん選手も監督も共有していた。醜くない悔しさを。


確かに日本は思った以上に強かった。でもこういう大きな大会で結果を出すには、簡単に比べられる「力」などは最初からないのでしょう。ひとりひとりの”気持ち”という力の組み合わせが二乗以上に膨らむチームという大きな力。技術など小さな意味しか持っていない人間の不可思議を思いました。


嵐が通り過ぎてまた平凡な日々が戻ってきました。多くの日本人がまた同じような”日常を凌駕する”わかりやすい快感を求め始めています。次はいつでしょうか?


皆さまお疲れ様でした。ゆっくり眠りましょう。



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Posted on 2010/06/30 Wed. 14:42    TB: 0    CM: 0

免疫学に学ぶ「寛容」ということ 

今年の4月に亡くなられた世界的免疫学者の多田富雄先生のことをNHKでやっていました。実はこの1週間くらい前から彼のエッセイ集「ダウンタウンに時は流れて」というのを読んでいたので驚きました。

多田さんは免疫学者でありながら能の造詣も深くて、新作能を多く書き、白州正子とも親交があった。小林秀雄を尊敬し、エッセイを含む多くの著作がある。それだけで彼に興味を持ち彼の本を今回初めて読んでいました。

2001年に脳梗塞で倒れられて言葉も不自由になってからのエッセイですが、その瑞々し子供のように透明感のある感性に感心していました。奢らず、控えめに自分の内面を見つめ、弱い人やマイナーなものに対して気持ちを寄せる抑制の効いた質の高い知的感受性。病気になってから一層磨かれて行ったように思います。

本のタイトルになっているのは、昔デンバーに留学していた頃の若き日の自分を書いたエッセイですが、30年くらい後になるけど、僕がサンフランシスコに一人で居たときに感じた心の景色と随分類似していて引き込まれるように読み進んでいました。

NHKの番組では彼の「寛容」という言葉を紹介していました。専門である免疫学から、人類を保ってきた知恵としての免疫メカニズムの持つ「寛容」という意味。争わず異物を受け入れる度量の大きさがその個体の命を長らえる知恵である、というような意味だと思います。免疫の世界から発見された「寛容」の大切さから、ブッシュ時代の”争うアメリカ”を非難している視点などは実に新鮮な思いがしました。またここで、分子生物学者福岡伸一の「動的平衡」との共通点を思い起こしました。

帰宅の電車でちょうど読み終え新木場で乗り換えるとき、ホームから見た日没直後の夕焼けがとても奇麗でした。多田先生と重なった景色に見えたこともあり撮影。携帯の性能のせいか、見たほど美しく撮影できませんでしたが、ご冥福を祈ります。

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Posted on 2010/06/23 Wed. 22:39    TB: 0    CM: 0

静かになった世界一位 

宮里藍がさりげなく、知らない間に「世界ランキング1位」になったみたいですね。Wカップのせいか、今ひとつ報道されていなかったので知らなかったが、突然のランキング1位の知らせに驚きました。静かに達成した1位の理由を少し考えました。

ゴルフの世界のランキングがどのくらいの価値があるのか良くは知らないし、どういう方法で決定するのかわかりませんが、とにかく今までどの日本人もなった事がないというだけで、素直に価値を受け入れます。

多分彼女にとってランキング1位は目標ではなかったはず。だからなれたのかも知れないし、だからすぐ1位ではなくなるのかも知れない。でも素直に「うれしい」。Wカップで決勝トーナメントに進めば同じようにうれしい。本人がどの程度”うれしい”のか聞いてみたいです。

人は「うれしい」ことには正直です。説明がいりません。不動の安定感があります。きっと悲しいことや辛いことには説明やexcuseが必要なのだと思います。それはひょっとしたら人間だけが背負っている「業」なのかも知れません。

多分「うれしさ」は生理現象のような気がします。肉体的痛みも生理現象でしょう。でも悲しさや辛さは生理の世界ではなく感情の世界だからです。

この閉塞感に満ちた日本で、今Wカップや宮里の話題は、単純にして説明の不要な興味の対象であり、動物のように喜ぶことができる話題なのでしょう。

話は変わりますが、今日は「夏至」です。北半球では昼の時間が1年で一番長くなる日です。太陽が夜中まで沈まない北欧ではこの日を祝います。溢れる生命の祭りです。日本ではそこまで太陽に命を感じないのでしょうか。それとも暑くなることが好かれていないのでしょうか。太古の昔、この日は生命を祝ったり子孫の願ったりする日でした。今でもその名残がそこかしこに残っているようです。でも現代ではあまり注目される日ではないですね。太陽を待ちわびる理由はあるように思うのですが・・

ところで、なんで一番暑い季節の始まりに夏至があって、一番寒くなる冬の前に冬至があるのでしょう?


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Posted on 2010/06/21 Mon. 23:58    TB: 0    CM: 0

オレゴンからの風 

アメリカのポートランド(オレゴン州の州都)に住んでいるMr.Sから写真が届きました。この街はバラで有名で、市の中心部の小高い丘にバラ園がありますが、年一回その祭りがあります。




そのパレードに何故か小田原の侍行列が出たそうで、その写真を送ってくれました。偶然私と同じ名前の侍です。




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アメリカ人はこう言うパレードが好きです。英語でfloatって言う、いわゆる山車が出るところは日本も同じですが、車や馬車が使われ、日本の祭りのように人が担ぐ神輿のようなものは見たことがありません。日本には籠や輿のような人力の乗物があり、西洋では馬だったからかもしれません。馬も飾り付けが違うし、そもそも馬の大きさも違うように思います。




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ポートランドの街は綺麗な石畳が印象に残っています。


バラ園から3,500mくらいのフッド山が見え、街のサイズもちょうど良いくらい。すぐそこに大自然があります。こういう写真を見るとまた行きたくなってしまいます。Sさん写真どうもありがとう。




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(この写真はWebから拝借しました)




そう言えば今日は父の日だそうです、突然子供達から花束をもらいました。素直にお礼が言えないところは古い日本人ですね。でもこういうことをされるともう年寄りになったような気がするから不思議です。




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広島カープが良いところまで行っていたのに8回に逆転されてしまいました。新外国人「ジオ」の2勝目と5連勝が飛びました。高橋健さん、調子悪いです。そう言えば、サッカー日本代表、次のデンマーク戦が正念場ですね。

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Posted on 2010/06/20 Sun. 20:24    TB: 0    CM: 0

”思想のない”優しい木の音楽 

今日は大正ロマン溢れる建物で開催された友人の古楽器コンサートに行ってきました。いつもJazz中心に聞いているせいか、その静寂の音楽が新鮮でした。

楽器が作曲当時のオリジナル楽器です。トランペットもピストンがない。オーボエもキーがない。フルートも木の横笛でキーはない。とても温かくて素朴な音です。

会場は大正時代に建築された「横浜市開港記念会館講堂」というところです。実に渋いホールで、古楽器の音を同じように優しく包む木のホールです。

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演奏は慶應バロックアンサンブルの出身者が主体のグループで、それに古楽器のスペシャリストのプロが何人か加わったグループです。

ブランデンブルク協奏曲の2番はバロックトランペットとリコーダー、それとバロックオーボエ。普通だとトランペットが周りの音をかき消すのに、古楽器のトランペットは優しく融合していました。世界に何人もいないそうです。唇と息の強さだけであれだけ多彩な演奏が出来る奏者は。バッハのカンタータも良かった。フラウト・トラヴェルソとソプラノとバロックバイオリンも奇麗でした。

木で出来た古い建造物と、木だけで出来ている楽器が奏でる音。バッハとヴィヴァルディだから全部フランス革命前の封建時代の音楽です。まだ音楽に「思想」が持ち込まれる前の音楽です。こういう音をこういう場所で聴いていると、時間がゆっくり戻って行って、古の静寂の中に身を委ねて何かに構えていた自分が溶解していくような気がします。とてもオーガニックな音です。

今のデジタル音楽の対局にある音。大切にしたい壊れそうな音でした。演奏されたのと同じ楽器編成のカンタータ82番を探しましたがフラウト・トラヴェルソの入っているのが見つかりませんでした。このサウンドよりもっと優しい音だったような気がします。



帰り道。その静寂を破るような街、中華街でなぜか豚まんを買ってしまいました。「幸福豚まん」というピンクの豚まんがあったけど、”ピンク”が「幸福」というその分かりやすさに流石に照れて買えませんでした。豚まんにふさわしくない一日でした。

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Posted on 2010/06/19 Sat. 21:20    TB: 0    CM: 0

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