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大谷光彦のブログ

㈱ヒューマニーズの会長と一般社団法人組織・人能力開発研究所の代表理事をしている 大谷光彦のブログです。

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アシネトバクターと長距離競争 

昨日はここ都心でも昼間から結構激しい雨が降りました。この夏、づっと続いていた暑くて湿気で”超”重くなっていた空気が一気に水になって落ちてきた。そう言った「夏の飽和状態」の解消というか一種のカタルシスを感じました。


お陰で新幹線や電車も一部止まって、僕も影響を受けました。でもこの夏初めて半袖で”寒い”と感じた帰宅路でもありました。台風のお陰で今日は本当にさわやかで汚れのないカラっとした空気です。急に「秋」が顔を覗かせた感じです。


いろんなニュースが飛び交っていて、職業柄、小学生の自殺なんかに関心が行ってしまいます。そう思っていたら「アシネトバクター」っていう薬剤耐性菌の話が入ってきた。なんか怖そうだけどゲームに出てくる悪役のような格好の良い名前ですが、調べたらラテン語語源の言葉で”動くことができない”という意味のようです。動くことができないのに人を殺せる・・・


人が自分の命を優先する作業の中で、生物を殺すことを当たり前に考えて久しい。最近でこそ自然との共生という言葉やスローライフという考え方が市民権を得始めましたが、細菌とかバクテリアも生物なので、それらを殺すことで人間の生命を優先させるのが抗生物質という薬なのでしょう。


人間が生物を殺すパターンにはふたつあって、ひとつは食物として殺す場合でもうひとつは攻撃するから殺す場合。どっちがどうと議論しても仕方がないけど、後者の方が行為としては強烈な感じがする。「ゴキブリ」のように、”気持ち悪いから”殺す、というのもあるので、人間の考える「攻撃」は相当なレベルで”わがまま”な部分も含んでいる。しかし攻撃してくるから殺すというのは一種の「戦争」でしょう。


この抗生物質に対する耐性を獲得したバクテリアなんかの話は、明らかに人類との戦争をしている生物ということになる。ものすごい数の細菌に絶え間なく攻撃をしていると、突然変異が起こるのも実数として無視できないレベルに達する。通常長い時間軸で起こる「進化」を数の力で短くしていると言えるのかもしれません。


人間の戦争でも兵器の開発はお互いにエスカレートして行って、核兵器まで作ってしまった。また貧者の兵器と言われる生物兵器なども手段が違うけどその危険度においては核兵器と並ぶ。耐性菌が死ぬ薬のさらなる開発が次の耐性菌を確実に作る。


結局、人間が何百万年もかけて獲得した「免疫」というスローでオーガニックな武器を今一度自己保存手段の中心に置く以外に方法がない時代になっているのでしょう。産業革命から考えてもいかにも短い時間での敗北という感じがします。免疫が自然と共生する武器とは言えないでしょうが、少なくとも必要以上に無慈悲に攻撃はしないメカニズムだと思います。


農薬にも同じ事が言えますね。最近「Sustainable」という言葉がはやっていますが、この為には短期的は犠牲を伴うものが多いことも事実です。経済的なこと、便利さのことなどです。でもこの言葉の意味は、人類がここ100年くらいで急に走り出した短距離競争のメカニズムを長距離モードにもう一度戻すことなんでしょう。


まずは短気な自分から改善しないといけませんが、どこまでできるか・・  やはり自信はありません。





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Posted on 2010/09/09 Thu. 11:56    TB: 0    CM: 2

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