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大谷光彦のブログ

㈱ヒューマニーズの会長と一般社団法人組織・人能力開発研究所の代表理事をしている 大谷光彦のブログです。

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仇討の功罪 

オサマ・ビン・ラディンが殺された、というニュースが入ってきましたね。苦節10年。願いが叶ったということでアメリカでは大変な騒ぎのようです。”溜飲を下げた”ということでしょうし、これで9.11の事件が一区切りついたという節目にはなるのでしょう。オバマの人気も上がったことでしょう。

意味のない議論であることは百も承知ですが、「仇討」とか「仕返し」によりカタルシスを覚えるという人間の心理に関心が行きます。憎しみというのはおそらく人間が持つ感情の中でもっとも強くて厄介なものではないかという気がします。自分でも処理のし難い強い本能のひとつかも知れません。

いろんな能力や可能性の中で、進化の結果として種の保存にもっとも効果的で効率的な技や機能が、優位なものとして勝ち残っていくとすれば、”憎しみ”のどこが種の保存にもっとも優位な機能を持つ感情なのか、そういうことを考えます。

憎しみ ⇒ 攻撃 ⇒ 競争での勝利 ⇒ 個体の存続 ⇒ 子孫の繁栄

こういう図式なのだろうかと。

しかしそうすると、「平和」というのは何なのか??

許し ⇒ 非攻撃性 ⇒ 競争での敗北 ⇒ 個体の死 ⇒ 子孫の滅亡??

人間を頂点とする「知性」ということの中にその答えがあるように思います。
つまり、憎しみの連鎖が種の滅亡を招来するかもしれないのでそれを避けようと言う別の「打算」です。
「知性」という能力が、自分が本来持っている別の「能力」に負の効果を見て、それを抑え込む方に種の保存効果が高いと考え(感じ?)そういう「効率」や「優位」希求する可能性を考えます。

戦争を否定する気持に裏付けがあり、エネルギーをかける目的に偽善がないとすれば、こういう説明しかないのであろうと思います。

アメリカが「目的を達した」ことになるのか? 国内政治的にはそうでしょう。単純な意味での国民感情としても素直にそうでしょう。民主主義というシステムの必然でしょう。

では知的動物としての側面はどこにあるのか? それは集団になると幻想に終わるのか? 平和運動における平和とは?

アメリカとアルカイーダ(やタリバン?)の戦争。あるいは西洋文明(文化)とマイノリティー文明(文化)の戦争。豊かさの傲慢と貧者のプライドの対立・・・・

何か得体の知れない怖さを感じています。そしてこういう行為はずっとずっと前から歴史の中で繰り返され、そしてこれからもずっと続くのでしょうか? それが人間の闇なのかも知れません。「知性」というものの一筋縄では行かない両面を見る思いがします。

 
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Posted on 2011/05/02 Mon. 23:47    TB: 0    CM: 0

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