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大谷光彦のブログ

㈱ヒューマニーズの会長と一般社団法人組織・人能力開発研究所の代表理事をしている 大谷光彦のブログです。

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いのちと放射能 

分子生物学者の柳澤桂子の「いのちと放射能」という本を昨日から読み始めたのですが、薄い本なのでもうほとんど読み終えました。
この本はチェルノブイリの事故(1986年)の2年後に、その事故を教訓にして柳澤が書いたものをタイトルを変えて、あとがきを加筆して2007年に初版として出したものです。
当然今の福島原発の前に書かれています。その警鐘が今まさに現実のことになっています。

まるで予言したように。

僕は、短期的には原発を維持すべきであると考えていましたが、この本を読んで考えを変えました。
無知であったことを認めます。やはり原子力は人類の歴史の中でも特別なものであり、決別すべきものであると考えるに至りました。
柳澤は先天性異常の研究を放射性物質を使ってしていた学者です。それだけに説得力が違います。
自らも難病に長く苦しんでいました。

■胎児・子供への影響は大人とはまるで違う。(言ってみれば出版のときの版下に傷をつけるのと同じ)
■それは子孫に代々禍根を残す。(一度付いたDNAの傷が何代もコピーされていく)
■食物連鎖による濃縮の怖さ。(放射能は結局口から入る)
■何万年もの後まで廃棄物が地球を汚す。(プルトニューム239などは半減期ですら2万4000年)

主な内容はこのようなことですが、中身は濃いです。特に印象に残るのは「これ以上エネルギーはいらない」
という言葉です。

経済活動に支障が出るけど、

それが何か?

という感じです。節電を勧めていますが、今実際にそうせざるを得なくなっています。

ついこの前まで世界中でやっていた核実験で地上に降った放射能はチェルノブイリの10~20倍だそうです。今世界中の原発からおびただしい廃棄物が毎日で続けています。何万年も維持できる安全な保管方法が存在するとは思えないのに。

2007年の時点で日本での事故や公表しなかった原発関連の不正は89件もあったそうです。
メディアに出た話は本当にその一部なんですね。

エネルギーの問題もこころの問題。
科学の発達で可能になることの負の部分に焦点を当ててそれを制御するのは人間のこころだと。

放射能は分かりにくいですね。一度開けてしまったら大変なことになる悪魔の箱のようです。

この本を読んで、もっと事態をシリアスに考えるようになりました。

人間の業のこと。

後世に残す地球の姿とそれに対する我々の責任。

本は一部やはり分かりにくいところもありますが、短い時間で読めます。今起こっていることを理解するには是非お勧めの一冊です。積極的に贅沢を避け、謙虚な経済構造を目指すようになると思います。不便の快感ですかね。
そして、きっと全力を挙げて再生エネルギーの開発と普及に日本全体が邁進するような気がします。


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カテゴリ: プライベートブログ

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Posted on 2011/06/21 Tue. 19:47    TB: 0    CM: 0

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