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大谷光彦のブログ

㈱ヒューマニーズの会長と一般社団法人組織・人能力開発研究所の代表理事をしている 大谷光彦のブログです。

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クリストのラッピング芸術 

昨夜は楽しい体験をしました。
自然や大きな建物などを巨大な布でラッピングする芸術家、クリストの講演(と言うより講義)が芸大の教室で行われるというので、参加してきました。実は僕の友達が彼の長年の友人なのです。

6時半から開始して8時に終わるはずが、学生からの質問が相次いで結局1時間もオーバーした白熱の講義になりました。聴衆の中には糸井重里も来ていて(なぜだかよくわからないが)質問していました。

とにかく、クリストと言う人(元はブルガリア人で1970年代に米国に移民。フランス人である奥さんの故ジャンヌ・クロードと一緒に行動し、作品を制作したので夫妻が一緒に呼ばれることもある)はとてつもないエネルギーを持っている人で、芸術家というより一大プロジェクトの統括責任者のようなバイタリティーがあり、恒久性のない自然を使った作品を次から次へと生み出しているので、”一体彼は何者か”と非常に興味を持っていました。

米国の現代ポップアートの一角を担っていて、ジャスパージョーンズなどと同じくまだ生存している巨匠と言ってよいと思います。

DSC04657.jpeg

講義の最初はスライドを使った作品説明でしたが、参加者からの質疑応答になったら俄然面白くなりました。

例えば、

建物のラッピングなどは建築物のディテールを隠すことによって、全体のフォルムや質感をかえって表すことができる とか、

最初の構想から完成、そして撤去までの荘大な時間のこと とか、

どれも許認可を取得するのに何年も何十年もかかっている とか、

何億というお金を自分の作図パネルなどを売って捻出しているとか、(作品は無くなるので売れるわけではない)

地元で説明会を何度も開いて住民の説得をしたり、、、、


また思った以上に細かい思想や理念を積み重ねてその時間そのものを作品にする動機を持っていたこと。

刻々と移り変わるとどまるところのない「自然」が作品の一部であること。

布を使う一番大きな理由は、それが歩んだ人類との歴史の深さと、自然の風に揺れて自然と一体になれるから、など。
そして作品のマテリアルの再利用の話など・・

なるほどと唸るような話に大変興奮しました。
それはそれはすごい忍耐力と意思が必要な芸術を目指している人という印象を持ちました。

芸大の教室というものに初めて入りました。女子学生が多かったと思いますが、美術部だけあって服装とか持ち物とか、そしてその表情なんかにとても素敵な個性と味を感じさせてくれる学生が多くて、そう言うことにも妙に感心してしまいました。「才能」ということを考えさせられました。

たまには、いつもと全然違う感性を刺激できるイベントはいいもんです。



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カテゴリ: プライベートブログ

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Posted on 2011/09/28 Wed. 18:31    TB: 0    CM: 0

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