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大谷光彦のブログ

㈱ヒューマニーズの会長と一般社団法人組織・人能力開発研究所の代表理事をしている 大谷光彦のブログです。

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たかが捻挫、されど捻挫 

今日は結構くだらない話題です。

先日、約束の場所に急いでいたら足を捻挫してしまいました。地下鉄の階段を上がったとことろで、何かの工事中だったと思います。地図を見ていて足元がおろそかになっていました。

サンフランシスコで建設工事をしていたとき、工事現場脇の道路で転んだ老人から訴えられたことを思い出しました。アメリカでは、とても考えられないような理由で大きな訴訟になることには慣れっこで、僕も何度訴訟を経験したか忘れるくらいです。FBIにまで何度も接触したものです。訴訟という意味の英語とアメリカンインディアンの種族を掛けてアメリカ人のことを「スー族」と呼んでいました。(他意はありません。すみません。)

僕自身は当時会社の代表もしていましたが、4年間で35件の訴訟を指揮していました。成功報酬の弁護士が多く、ネタになる話があれば被害者をせきたてて原告に仕立て上げるので、何でもアリでした。いくらお金があっても足りません。それで弁護士を社員にしました。日本はつくづく健全な国だと思います。

まあ、そんなことも思い出して、これもアメリカだったら原告になれるかなあ、と思っただけです。もちろんそんな怪我でもないし、向こうにそんな過失があったとは思えませんでした。

問題はそのあとです。その時は歩いて行く時間がなくてタクシーを拾ったのですが、お客さんと話した後ほとんど痛みを感じなかったので20分くらい駅まで歩いてしまいました。その後です。腫れて痛み出したのは。

娘の結婚式の数日前であることに気付いたときはもう後の祭り。急遽足くびを冷やしたりしたものの、結局杖をついて歩くのがやっと、という状況に陥ってしまったのです。病院で見てもらったら骨にも異常はないようで、全治2週間、なるべく大人しくして足を使わないこと、ということでした。

式はさすがに写真が一生残ると思い、「杖を持っていない父親」として痩せ我慢して1日過ごしました。その分次の週からは相当痛む足を引きずって仕事をする羽目になってしまいました。足というのは本当に重要な器官であります。仕事に行けないどころかトイレに行くにも普段とは違う工夫が要求されます。大げさになると同情されるし、甘く見ると些細なことで痛みが走ります。しかも治りを早くしようと医者にもらったテーピングをしていたら足が爛れてしまって痒いことしきり。こんどは痒みどめを塗る始末。もう踏んだり蹴ったりです。

動けるというのは「動物」の原点ですね。動けなくなると体のすべてのメカニズムが狂ってしまうという意味がわかります。

障害者の人には誤解されそうですが、杖を持っているのとそうでないのでは電車の中なんかでの皆の反応がまったく違うのに驚きます。また「階段」という“しろもの”は杖があっても相当厳しいということもわかりました。
また杖の長さの調整が難しい。もっとも効果がある長さやつくタイミングなどいまだに工夫に余念がありません。

歳をとると治るのが遅いようで、今日もまだ杖が離せていません。月曜から出張だというのにどうしようか迷っています。

人生どこにどんな落とし穴があるかわからないものですね。

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Posted on 2011/11/12 Sat. 23:24    TB: 0    CM: 0

幸せになる本 

僕の素敵な友達のひとりに林綾野さんという人が居ます。
娘と名前が一緒(字は違うんだけど)なんで余計親しく感じます。
彼女はキュレーターで、「アートキッチン」という会社の代表をしている人で、数多くの展覧会の企画や本の執筆をしています。
今とても活躍している人なのですが、彼女が「また本を出した」と言って一冊サイン入りのものをくれました。

「フェルメールの食卓」というタイトルです。さっそく通勤の電車で手に取りました。


【フェルメールの食卓 暮らしとレシピ】

この他にも画家とその食卓という面白いテーマでいくつも本を出しています。

【ロートレックの食卓】

【ゴッホ 旅とレシピ】

【モネ 庭とレシピ】

【クレーの食卓】

今僕とある美術コレクションの本を一緒に作るために打ち合わせを定期的にしているのですが、今回の本もとても素敵な出来映えになっています。サイズや形やイラストや文章など、全てがとても”かわいい”。
僕が女性だったらもっとうれしく読めるだろうといつも思いながら目を通しています。

彼女の本は「中身が濃い」といつも思います。時間をかけてその芸術家に関する資料を丹念に調べ、現地に行き、画家自身のことはもちろん、彼が食べていたもの、その時代背景などその内容は非常に広範囲に渡っています。
時代考証や歴史的な背景などもきちんと押さえてあります。

そして本の装丁や中のデザイン、イラストなどがまた気に入っています。
色彩豊かに生き生きと描かれています。

彼女自身はとても賢くて話していて楽しい。展覧会もいろいろ企画しているのですが、自分が興味を持つ世界をこのように確実に形にして行って、かつ趣味のように見せながら自然体でビジネスにして行っている、その ”しなやかさ”に教わるものが多いです。

今書籍はデジタル化されて行っていますが、手にもって、頁をめくって、その匂いまで味わいながら読める本。
いつまでも手元に置いて手に取ったり眺めるだけでうれしくなる本。

そんな本が無くなって久しい、とよく二人で愚痴っています。
また、そんな本を作れればいいね、といつも思っています。
とても才能を感じる人です。

みなさん、展覧会会場や書店で是非この本を手に取ってみてください。

きっと幸せな気分になります。

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Posted on 2011/11/09 Wed. 23:30    TB: 0    CM: 0

こころの初体験 

今日は「初体験」の「経験」をしました。娘の結婚式があったのです。いろんな情報を元に、自分の娘の結婚でもいろいろなシミュレーションができているつもりでした。

しかし、実際には想像を超えた心の動きが随分あって、まさに「こころの初体験」でした。今帰宅したところですが、まだどこか動揺しています。

教会での結婚式。まず自分と娘の関係と自分と神の心の交流がうまく交差しなくて、ひどく落ち着かない気持ちになりました。無事に成長してくれたことへの感謝でなければならないのに、感謝しなければならないということ自体が持つ無常観に支配されていました。

一種の喪失体験である訳ですが、実にフィジカルでかつ生理的な喪失体験である事実に戸惑っています。家族は互いに精神的な依存の中で関係構築をしていたことにも今更なように気付かされています。

場所を移動してからの披露宴(クルーズで行う船上披露宴でしたが)の練られたプラン。細かく言えば趣味に合わないところも多かったのですが、やはり最後の娘の言葉と花束贈呈ですかね。それまで相当気を紛らわせて感情が高ぶるのを避けていたのに、最後にハマってしまいました。あんなに水戸黄門的稚拙さのある定番演出なのに。

嬉しさと寂しさのどちらが大きいかとまだ独身の息子に聞かれたけど、自分の感情が自分に近すぎて解らないような状態と言うしかなかった。

家族も時の変化で刻々と違ったものになって行きます。特に子供の成長は短い時間軸の中で社会的変化(身体的変化はもちろんだけど)に富んでいるので、子供を触媒とする家族の時間は特にとても短く感じます。幼い彼女を抱き上げたときの匂い。成長してから少し交流が難しくなった時期の近いのにそのヨソヨソしい感じ。それが他人の力を借りて途端に”りっぱな”女性に変身して、堂々と育ててくれたお礼を言う。こんな激しい変化について行けるほどこちらは成長できていない。

新たな喪失の中でまた何かを見つけるのかも知れません。そして今度はもっとゆっくりと何かを得たような気持ちになれるのかも知れません。主(あるじ)のいなくなった子供部屋という空間がその自分の複雑なこころの世界を時間をかけながら癒してくれるのでしょうか・・・

しかし、何より大きな疲れるイベントがひとつ終わったことだけは確かです。

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Posted on 2011/11/06 Sun. 22:43    TB: 0    CM: 0

しんみりと聴いた人生のJazz-Toshiko Akiyoshi 

Blue Noteに秋吉敏子を聴きに行ってきました。
82歳の日本人Jazz Musicianの草分けです。あと何回聴けるだろうかという想いと、チャーリー・マリアーノ(ルー・タバキンではなく)との娘Michiruの歌唱力がどの程度かという好奇心もあったからです。
specialpickup.jpg
天才の両親を持つ割には今一つという感じでしたが、フルートはうまかった。

僕の好きなバド・パウエルを師と仰ぎ、彼の名曲「クレオパトラの夢」というアルバムまで出したToshiko Akiyoshiのピアノは昔から好きでした。

パスポートを間違って空港に行ったために1日来日が遅れたとかで、やや疲れていたのかそれともさすがに年齢のせいか、タッチが弱くて心配したが、時折見せる往年の香りはさすがでした。

初めて聴いたけど、トランペットがうまかった。マイク・ロドリゲスって言ったっけ。

彼以外はやはりAkiyoshiブランドあっての興行というところでしょうか。初のカルテットライブだったけどいまひとつ興奮はさせてくれませんでした。

しかし秋吉の歴史というか、「孤軍」や「すみ絵」のような日本文化Jazz作品としてのレベルの高さはやはり凄かった。当時の学生バンドではまずできなかったもんです。有名なLong Yellow Roadがあったので貼り付けます。

満州から引き上げて、渡辺貞夫を始めとする日本人ジャズミュージシャンに道を開き、Jazzの殿堂入りを果たし、今なお活躍するその人生に打たれます。その人生のサウンドをしんみりと聴いた夜でした。

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Posted on 2011/11/04 Fri. 01:09    TB: 0    CM: 0

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