大谷光彦のブログ

㈱ヒューマニーズの社長をしている 大谷光彦のブログです。

02« 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»04
 

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

カテゴリ: スポンサー広告

[edit]

Posted on --/--/-- --. --:--    TB: --    CM: --

林真理子恐るべし 

またブログを書く余裕がなかなかない今日この頃・・・  久しぶりです。

もう2カ月くらい前から時々手に取っている本があります。そういう言い方をするなら、僕の場合常に複数の本をいろんなところに置いていて気分によって読み継ぎをするので、多くの本が無秩序に手に取られて〝読み継がれ”ながら選ばれているに過ぎないのですが。

その本のひとつに林真理子の「正妻」という講談社から出ている新刊本があります。上下2巻あるので結構読み応えがあってなかなか進みませんでした。が、今日はこの本のことを少し書こうと思います。

正妻

これは最後の将軍である第15代将軍「徳川慶喜」の〝正妻”である「一条美賀子」が自分語りをしている本です。
感心するのは林真理子の想像力です。ほとんど前篇が会話です。会話でつないで行こうとすると言葉自体は無から紡ぎだすようなものなので、その会話内容自体はフィクションになります。その会話が行われたその時空を、登場人物に息を吹き込んで生き還らせ、人物から言葉を出させてそのキャッチボールを繰り返して行くことで、ほとんどゼロから作り上げていかなければなりません。しかも登場するのは歴史に実際に存在した(ほとんどは)の人物です。

つまり完全なるフィクション小説かと言えば素材から言ってそうではない。むしろ多くの歴史的資料が存在する人々や時代を描いている。「記録」という史実に基づいた時代背景とそれらの人物の属性を、会話を想像することにより生きた人間として今によみがえらせ、彼らに言葉を出させるっていうことで、むしろ逆説的にノンフィクション性を感じさせている。つまり〝本当さ”を実感させる。こういう歴史小説はそこが難しいけど、小説の力とはそもそもこういうものだったかとも思う。

とにかく凄いイメージ力で舌を巻きます。しかも徳川慶喜やその取り巻きの話は多くの作家が書いてきたと思うのですが、その奥方から見た彼とその時代を書いた本はなかなかないと思います。そして相当踏み込んだ徳川慶喜像を描こうとしている。将軍であり夫である男。その誠意とか愛嬌と、そしてたぶん歴史とか生きることの「理不尽さ」。ちょっと大げさですが(笑)

それと大げさついでに言えば「京都」の文化(権威・美学・衣食住・人等々)の博覧会のようなその内容。さらに言えば京都=公家=女性価値感と言っても良いような徹底した視点。京都や公家が本質的に持っている非原理主義的柔軟さであり、ある種の普遍的価値感(何が結局お得どすか、、的な)とその〝迫力”を余すところなく縦横無尽に活写しているところかなあ。

おそらく林真理子自身の持つ高度な洞察力・人間観察力・透視力のようなものが何の障害もなく展開されている。面目躍如と言ったところでしょうか。彼女のエッセイは読んでいましたがこういう本は初めて読みました。彼女はきっと、格好つけて本当のことを棚に上げて綺麗事で済ますような嘘をそのまま受け入れられないタチで、その感覚を駆使すると世の中のありとあらゆるものが描けるし、筆にする興味の対象になる。だから幅の広い題材で多くの本を出しているのでしょう。正直今までそのあまりの「素」とか「開き直り」に少し抵抗があった作家なのですが、この本は感心しました。こういう人と話すのは怖そうです。好奇心の強さに自分でも抗えない人でもあるのでしょう。林真理子恐るべしですね。

途中でパターンが一緒になってしまい確かに飽きてしまうことがありますが、将軍と天皇、江戸と京、武士と公家、庶民と貴族、さらに言えば組織と個、殿方と女子・・・  枚挙に遑がありませんが時間がある方にお勧めです。

フィクションとは何か、史実っていうのは何かを考えさせられます。そういう本の読み方もあるかと。ある意味究極の娯楽としての読書かも。








スポンサーサイト

カテゴリ: プライベートブログ

[edit]

Posted on 2014/03/16 Sun. 17:28    TB: 0    CM: 0

二十七歳の歌と風化の美学 

この週末に新しい発見をしました。

昨年の夏に長女が出産して孫娘ができましたが、実は長女が生まれたときオリジナルの曲を作ってギターを弾きながら自分で歌った曲が何曲かあることを先日思い出しました。〝お散歩の歌”とか〝お風呂に入る歌”とか・・・ 家内にメロディーを歌ってもらって僕がハモっているのですが、それらがカセットテープに録音されているはずなのです。探してみると見つかりました。まあこの歳になると思い出すのも恥ずかしい所業なのですが、孫が生まれてそのことを改めて思い出しました。僕が27歳のときです。

それを聴いてみました。恥ずかしながら当時の感動というか、素直だった(?)自分や子供ができたストレートな感動なんかがよくわかります。ノスタルジックな話なのですが、このテープは一種のタイムカプセルです。初めての子供が出来たときのシンプルにして大きな喜びがそこに込められています。ただ、テープは多少劣化しており、このままではそのうち破壊されてしまって音として再現できなくなると言う事に思い至ったのです。

カセットテープ

それで、これも少し前に新聞の通販の広告でテープやレコードというアナログ音源を再現しながらCDというデジタル音源に変換できる機械を見つけて注文していたものが一昨日の日曜日に届きました。

レコードプレーヤー
良くある団塊の世代をターゲットにしたグッズなのですが、これが想像以上の優れものでした。しっかりしたアナログの音で再現してくれながら同時にCDとして音源を保存してくれる。これを契機に学生時代に集めてもう何十年も聴いていなかったレコード達を倉庫に取りに行って、この機械で再現してみたらこっちは保存が良かったとみえて音は全然劣化していない。

レコードは復刻盤としてCDで出ているものもあると思うけど、アナログで聴くという贅沢を久しぶりに味わいました。

レコード

今や何でもデジタル化しています。デジタルはたやすく時空を超え後世にも残っていくことでしょう。実に優れたツールですよね。でも今回アナログの音に本当に久しぶりに触れて、ホッとする自分がありました。

きっと〝再現できない価値”みたいなものが必要なのかもしれないと思うのです。残したい気持ちと裏腹に残ってしまう厭らしさのようなものにどこかで感づいている。CDにしてしまった27歳のときの自作自演ってどうなんだろうって。
子供達は聴いてくれるだろうか。たぶん一度聴いたらもう聴かなくなるだろうな。

懐かしい音を永遠(?)に残すことの罪悪って言うのは自己陶酔過ぎるだろうかと。
〝風化する美学”っていうのは確かにある。

カテゴリ: プライベートブログ

[edit]

Posted on 2014/03/04 Tue. 22:49    TB: 0    CM: 0

身近に感じたオリンピック 

3月ですね。オリンピックも終わり少し落ち着いた感はありますが今月は決算月。仕事では大変気合の入る月になります。1年は早いです。

いつもそう思いますがオリンピックは4年に一度。何度も出ているレジェンドもおられますが、アスリートの中でもほんの一握りの選手が参加できる非常に大きな人生のイベントなんでしょうね。本当にワンチャンスという緊張の中で結果を出せると言うのも技術を超えた大きな力の後押しが必要な大会だと思います。

そう思っていたら先週偶然にもスノーボード女子パラレル大回転の銀メダリストの竹内智香さんにお会いするチャンスがありました。TVで拝見した以上の大変な美人で驚きました。

竹内智香

まだ帰国直後で旭川入りする前の厚かましいツーショットです。それにしてもだらしのない僕の表情ですね。

生まれて初めてメダルと言うものに触らせてもらいました。1番でないのが悔しいということでしたがオリンピックのメダリストというのは凄いことです。獲物を追いかけるハンターのようなオーラが出ていました。才能がなければできないことだろうけど才能だけでは達成できない。それまで僕にとってとても遠くのイベントでしたが急に目の前の事のような気持になりました。

真央ちゃんの演技と涙にも感動したけど、メダルを取れなくて帰国した選手がメダルを首にかけている選手と並んでカメラの前に立っている姿に感じるものがあります。どちらも笑顔だけど大きく違う笑顔です。それは紙一重の差でもありながら、とてつもなく大きな差でもあると思うのです。その違いがそれぞれ人生の中でとても深い足跡を残していくんでしょうね。

こんどはパラリンピックですか。日の当たる人生のハレはそうそうあるものではない。ひとりひとりの人生を勝手ながら想像し、静かにまた敬意を払って応援したいと思います。

カテゴリ: プライベートブログ

[edit]

Posted on 2014/03/01 Sat. 23:31    TB: 0    CM: 0

プロフィール

カテゴリ

カレンダー

リンク

検索フォーム

最新記事

月別アーカイブ

QRコード

RSSリンクの表示

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。