大谷光彦のブログ

㈱ヒューマニーズの社長をしている 大谷光彦のブログです。

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「イスラム国」と「秋の空」 

秋の気配を感じたくて遠出をしてきました。1年半振りの草津です。いつものように白根山から志賀高原に抜けて長野から帰ってきました。このルートには日本一の温泉(と思っています)があるし、ついでにすぐ上に国道最高地点もあり簡単に空に近づける感じがしていつも少し得した気分になるのですが、今回は特に天気に恵まれ、天高く抜けるような青空。気温も10度以下で、あの暑かった夏が嘘のよう。天空はもう紅葉が始まっていました。

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さて相変わらず日替わりメニューで騒がしい世の中ですが、スコットランドの独立騒ぎや「イスラム国」の躍進(?)で“国家”と言うのは何なのかちょっと考えさせられています。

まずはスコットランドの国民投票ですが、あの大英帝国という“ブランド”がかつてのような地位を維持できていないという感覚を強く持ちました。“寄らば大樹”の時代が国家のレベルでも揺らぐようになってきたことの表れとも言えるし、支配され続けることを”諦め”る必要がなくなった時代が到来しつつあるとも言えます。特にあの先進国イギリスで起こったことの意味は大きいように思います。中国の少数民族やトルコのクルド人などとは違う、自然体で起こりうる事件としてのリアリティーがありました。今度はスペインのカタルーニャ州で独立を問う国民投票があるとか、これも現実的な話になるかもしれません。

それに比べ同じ国家の話でも、「イスラム国」と言うのは強烈な事件です。スコットランドの話とは根本的に異次元な新たな脅威です。国というのは領土・領空・領海・国民で構成されていると習ったことが根本から揺らいでいます。もともと国土という概念がない遊牧民が国家を宣言したというようなレベルの話ではなく、過激な原理主義を背景にした新勢力であり、他の国家の国民が世界中から吸い寄せられるように加わって、この国の「国民」になっている。これはもう周辺国だけの問題ではなく、伝統的な国家概念とか「国連秩序」への正面からの、しかもまったく異なる新しい次元からの挑戦です。国軍を持っている国というより国民自身が軍である戦闘が日常の国家と言ってもいい。

しかもアナーキーでも地下に潜った反体制派でもない、既存の価値観の枠では“負け組”に属す個人が世界中から集まっているという衝撃付き。一種の国家概念における革命という感じ。超大国とか南北問題とか歴史認識とかが全て陳腐に思えてくるレベルです。まるで国家間のエゴと損得の争いをあざ笑うかのようです。

20世紀が「国家利害」のぶつかり合いとしての戦争という破壊と量的豊かさを追求した時代なら、21世紀はそれらの「常識」に疑問符を付け、それを無意味にするモーメントが現実的に始まったのかもしれない。“時が進むのが早すぎる”世紀かもしれない。価値観の変化が激しすぎて経験知と言うのが役立たなくなってきました。

豪雨だの猛暑だのという形で自然も21世紀的変化を示し始めています。

秋の紅葉に自分の感性を再確認したような気持にもなりましたが、僕らの言う「美しさ」がいつまで「常識」であり続けられるのでしょうか。


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Posted on 2014/09/23 Tue. 23:49    TB: 0    CM: 1

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