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大谷光彦のブログ

㈱ヒューマニーズの会長と一般社団法人組織・人能力開発研究所の代表理事をしている 大谷光彦のブログです。

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喧嘩で勝つ方法 〜平成最後の年のトランプ大統領〜 

早いもので今年もあと半月くらいになってしまいました。しかも平成も今年が最後と考えると、時の経つ速さというより“歴史になっていく日々を過ごしている”と言うような感覚がどんどん強くなっていきます。最後の年だからこそ「平成」を考えるというテーマで書いてみます。

社長を退任して6ヶ月近くブログを更新していませんでしたが、僕にとって今年の最大の関心ごとは何と言ってもあのトランプ大統領です。戦争と喧嘩は先に攻撃した方が有利に進められ、常識を振りかざした方が負けます。つまり自分の怒りの感情に正直な方が多くの場合初動で勝つと思います。怒りは一番強いエネルギーを与えてくれる感情だと思いますが、それを抑制している間に攻撃されると、つまり格好をつけている方が負けるということです。国のトップにそういう人物が就任することもままあって、南米とかアフリカなどには今でもそういうトップはいるでしょう。だから、最大の関心ごとであるという理由は、あのアメリカという超大国の大統領にその種の人物が選ばれたということです。「パックスアメリカーナ」はとうの昔に終わっているとは言え、その意味では歴史的に大きな曲がり角のような特筆すべき現象、何かに駄目を押すようなことが今起こっていると言う感じがしています。

会社を経営していて、自分が如何に常識家でバランスを重んじるタイプかということを、ネガティブな意味で何度も思ったことがあります。もっと言えばサラリーマンタイプと言うか、組織の一員タイプというか、理性に価値があると思い過ぎていると言うか。まあこういうことは人間の「タチ」の問題なのでとやかく言っても仕方がないことながら、そうでないタイプの経営者を羨ましいと何度思ったことか。どこが羨ましいかと言うと、変な意味ではなく、悩みが少ないと思うからです。悩みは想像力から生まれます。想像力が大きい人の欠点は判断する材料が多くなると言うことです。経営は複雑な要素の中で判断することではありますが、先に行動する能力がある人の方が新しいことができると思うし、特にイノベーションというのは過去の積み上げではなく直感力を優先するタイプでなければできないと思うからです。まあ守りに強い人は攻撃に弱いという言い方になるのかもしれません。「バックキャスティング」という言葉がありますが、まあ演繹法的に物事を考える能力がなければ創造性に繋がりにくいと言ってもいいでしょう。

トランプでなければできない大胆でシンプルな行動をアメリカがしている。しかもトランプ個人のパーソナリティーそのものをそのエネルギー源にしているという行動をアメリカという国家がしているというところが凄いことです。オバマ元大統領はは理性とか愛とか理念と言う方向性を大切にし、教養の価値を重んじる「大人」でしたが、トランプはよく言えば映画の「ロッキー」のようなヒロイズムに憧れる人物、シンプルでパワフルで勇気溢れるわかりやすい人物、損得に正直で偽善のない人と言えるでしょう。

メンタルヘルスの世界では、自己把握力とか、起こっていることを客観視できる能力が高い方がストレス耐性が高いと言われます。最近レジリエンスとか首尾一貫感覚(SOC)などとも呼ばれる一連の能力のことです。しかし僕に言わせるとこのトランプタイプの人が一番ストレス耐性が高いのではないかと。攻撃型の人にストレスがないと言う訳ではないでしょうが、自分に対して複雑な感情を持たない分、それが「うつ」などにつながる可能性は低いような気がします。

彼の登場に象徴される“思考や行動の単純化と明確化”は(一種の無責任化を内在している訳ですが)今や世界の潮流となってきていて、Brexit やフランスの暴動などもこの流れの一つだと思うわけです。所得格差だなどの不満が大きいエネルギーになって臨界点に達してきたとも言えるけど、それを行動に移すのはこう言ったトランプタイプの行動パターンと無縁ではないと思う。

しかし日本人はそこまでエネルギーが高くないのか、行動の単純化をやはり侮蔑するほど教養が高いのかどうか分かりませんが、特に若者が行動を起こさなくなって久しい気がします。60年安保を最後にそういうことが社会現象にならなくなった。一方、災害ボランティアに手を上げる人が多い。日本人は優しいのか大人しいのか理性的なのか。国民性とまでは言わないが、グローバルな競争では今もって弱い。それは誇れることなのかも知れないが負け惜しみにしか聞こえないことも多い。ただし同時に大切なことは、戦争も喧嘩も長期戦になるとトランプ型が強い訳でもないことは歴史が証明しているということ。さらに言えば、本庶先生のノーベル賞とゴーン元日産社長の話とこのことは関係があります。そのことはまた次に考えてみようと思っています。

今年一番の寒さになってクリスマスを迎えることができると期待し、もう平成ですら終わると言うのに昭和への郷愁を感じている自分に気づきます。年齢のせいだけでしょうか?
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カテゴリ: プライベートブログ

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Posted on 2018/12/12 Wed. 18:42    TB: 0    CM: 0

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