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大谷光彦のブログ

㈱ヒューマニーズの会長と一般社団法人組織・人能力開発研究所の代表理事をしている 大谷光彦のブログです。

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わが社の3つのサービス(第四部) ?メンタルヘルス・ケア? 

今、日本では1年間に自殺する人が3万人以上います。交通事故なんかより多い。平均すると1時間に3人以上自殺している計算になります。世界でもトップクラスです。かなり前ですが、再就職支援サービスを提供していたある企業のクライアント(元の従業員の方)が自殺されたことがありました。また、再就職支援の現場でのカウンセリングの中で、心の問題や家族の問題に触れることがとても多かった。仕事と私生活は分けて考えてはだめなんです。その時知ったのがEAPというアメリカのサービスでした。

元々は従業員の生産性阻害要因のひとつに心の病があり、それを防止したり少なくしたりすることが会社全体の生産性のアップに繋がるということで利用されているサービスでした。アメリカは日本に比べリストラとかが多いし、ドラッグやアルコールの問題も大きい、さらにベトナム戦争が追い討ちをかけてそれらの問題が心を蝕んで、経営にとって見過ごせない問題になったのです。日本はその点社会的背景がいろいろ違うので、なかなかそういったサービスが必要とはされてきませんでした。でも今、企業も少子化などで社員をもっともっと大切にしていかなければならないし、社員が自殺などすると周りへの影響も大きい。また成果主義や個人主義などで社員が個々の力で仕事をし、評価されるというストレスがかかる現場にもなってきた。そんな理由で社員のメンタルヘルスへのニーズが高まってきているのだと思います。

僕の会社では子会社のヒューマニーズ(Human Needsという英語の言葉の真ん中の「n」を重ねて我々が作った造語です)という会社がそれを専門にして行っています。社員の殆どは心理学の専門家で、契約した企業の従業員の方々からの電話相談を受けたり、面談カウンセリングを行っています。この周辺のサービスとして企業や個人のストレス診断をしたり、いろんな研修(ストレスに対応する方法とか、管理職が部下のサインを見落とさないとか)を提供しています。一部例外はありますが、我々の今のサービスは「社外EAP」と言って、社内にそういう人を配置して行うのではなく、完全に外部の第三者として従業員の相談内容が企業にわからないよう、守秘を徹底する形で行っています。お問い合わせも多く、ニーズが広がっていることを実感しています。但し、まだまだビジネスとして成り立つ規模にするのは難しく、EAPのあるべき姿が何なのか、模索が続いています。

今後は、企業の中にあるその原因を解決する方法を企業と一緒に考えたり、提案し、予防する方法に踏み込んでいくことになると思います。日本では今まで「カウンセリング」というようなものにお金を払ったりすること、ましてや「心の問題」を“誰にでも起こる問題のひとつ”として捉える習慣がありませんでした。体のケア(定期健康診断とかメタボリック症候群などへの対応、運動や食事による癌・高血圧の予防など)だけではなく、それと平行してココロのケアが必要になってくると思うのです。「健全な肉体に健全な精神が宿る」と言うけど、僕はむしろ「健全な精神に健全な肉体が宿る」という方が今の時代には合っているような気がします。物質的には豊かになって、虐待とか孤独死といったケースでなければ餓死するようなことはないですよね。むしろ食べ過ぎが問題になっている。免疫力アップなどでの健康維持が叫ばれている。それは生き生きとした心から生まれる。親子の問題・残忍な事件・社会との繋がりが無くなって起こる孤独死など、人と人の関係のあり方が壊れていること、それから派生する心の健康の問題がとても大切な時代になってきていると思います。


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Posted on 2007/11/05 Mon. 09:51    TB: 0    CM: 0

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