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大谷光彦のブログ

㈱ヒューマニーズの会長と一般社団法人組織・人能力開発研究所の代表理事をしている 大谷光彦のブログです。

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名人の楽器 

千住真理子のお母さんが書いた「千住家にストラディヴァリウスが来た日」という本がトイレに置いてあって(千住さんごめんなさい。かみさんが置いていたもんで…)あっと言う間に読んでしまった。実は以前このストラディヴァリウスを“かぶりつき”で聞かせてもらうという贅沢な機会を与えられたことがあるので、それを思い出しながら読んだ。

というのは、僕の古くからの友人で現代アメリカ絵画(アンディ・ウォーホルとかカンディンスキーなど)や日本の古美術なんかの世界的コレクターが居るんだけど、その人が所有しているストラディを、さる有名なドイツ人のソリストに貸していて、その貸与を受ける見返りに1年に一度そのオーナーのためにコンサートをするという約束があって、それに招待してもらったことがあった。その方々の名前とかそのストラディの名前(そう、固有名詞があるんです)を書くと誰か解ってしまうので書かないが、本当に小さなホールでの演奏会で、その最前列に座らせてもらったことが2度ばかりある。その時の背筋がゾクゾクするような感動を思い出した。

千住真理子さんのストラディの演奏はまだ生で聴いたことがないので語ることができないが、そのときの音はすごかった。どう表現してよいのかわからないけど、とにかく音のキャパというか、艶というか、厚みというか、今までに聴いたバイオリンの音とは明らかに違う圧倒的な存在感であった。

演奏家の技量も相当のものだとは思うし、確かに彼の技術はすばらしいのであるが、醸し出されている音は誰が出しているのか、演奏者と楽器のどちらが主人公なのか混乱してくるほどである。おそらく、ひとつずつの音に含まれている倍音の量が違うのであろう。音の厚みとかピアノとフォルテの音の表情の違いがすごいのである。人の耳の能力を最大限に刺激するというメカニズムがそこにあるのであろう。

僕の場合、弦楽器はギターくらいしか演奏したことがない。バイオリンという楽器の構造というか弾く際の技術的なことがわからないため、製作者のアントニオ・ストラディヴァリのどこが名人なのかを少しでも説明できないのは残念である。しかし、この本を読んで、ストラディヴァリウスも個体差があるはずで、それぞれ、演奏家を変えながら聴き比べてみたいと思った。調べてみると、所有(貸与もあるようだが)している日本人の演奏家(例えば、高嶋ちさ子・諏訪内晶子など)も結構いるようで、ストラディのコンサート競演というのをどなたか是非企画して頂けないものか、そんな思いを新たにした。
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Posted on 2008/01/11 Fri. 09:55    TB: 0    CM: 0

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