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大谷光彦のブログ

㈱ヒューマニーズの会長と一般社団法人組織・人能力開発研究所の代表理事をしている 大谷光彦のブログです。

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良書 

「良書」などと言うと、古臭い堅物みたいに思われるだろうが、最近なかなかこの「良書」というものに巡り合わない。日々仕事に追われて、じっくり仕事と関係のない本を読めるような贅沢な時間をもっていないこともあるが、なかなかそういう本がなくなったのではないかとも思う。ストーリーが面白い本はむしろ多くなっているのに、である。“であるから”というべきかもしれないが。

そんなことを思っていたとき、ふと手に取ったのが「吉田秀和」のエッセイ。彼は今も現役の音楽評論家で、その評論には定評があるが、こんなに文章に味がある人とは不勉強で知らなかった。中原中也とこんなに親しかったとか、小林秀雄にも近かったとは何か昭和の生き字引みたいで、そんなに昔から居られたとは意外でもあったが、その抑制が効いていて、かつ品格ある謙虚な文章に驚いた。「本」という形で読む読み物ではないかも知れないが、久しぶりに良い文章に触れて、内向的で私的な自分を少し蘇らせてくれた。

この中間にあるのが武満徹。昔、結構読んだが、今度は作曲家と文章家という内的組合せである。彼も僕が好きなタイプの文章を書く。武満の音が聞こえてくるようなところが音楽評論家と音楽家の違いかもしれない。彼の特徴は「伝統的日本」への愛着であろうか。自分の内なる音(というよりハーモニーというか和声であるが)を独学で修得した再現方法(作曲法とも言えるか?)で絹糸をひとつずつ紡ぎだすように楽譜に落として行く姿勢と同じような文章である。音と文章の相関関係という視点から感じる世界であるが、彼の多くの文章も僕の好きな「良書」に当たる。

「晴耕雨読」というような職業がうらやましい。でも今ではそんな言葉も無くなってしまった。PCとインターネットの仕業かな、これも(笑)
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Posted on 2007/11/14 Wed. 09:28    TB: 0    CM: 0

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