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大谷光彦のブログ

㈱ヒューマニーズの会長と一般社団法人組織・人能力開発研究所の代表理事をしている 大谷光彦のブログです。

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正義の告発とヒロイズム 

またまたNHKの番組をネタにさせてください。

例のBSE(狂牛病)に絡んだ、雪印食品偽装の告発者の番組を見た。自分が正しいと考える信念を貫いた、倉庫会社の社長にスポットを当てた内容だった。倉庫業者が告発した直後、雪印食品以外の顧客もほとんどの食品をその倉庫に預けなくなり、その倉庫会社が倒産したという。

一体誰が本当の犠牲者だったのか、を考えて見ていた。雪印に気を使って、告発者の会社から商品を引き上げたと解釈するが、本当にそれだけなのだろうかと。

人間には、ヒーローを作りたい欲求と並行してヒーローを引きずり降ろそうとする欲求があるように思う。なんとなくだが、ヒーローになるにはある一定の経過を辿らなければならないような気がする。最初は村八分的な意地悪な感情が芽生え、次にそれを引きずり降ろそうとする気持ちが芽生える。特に利害が近い人や、その人を知っている人々の中にそういう気持ちが発生するのではないか。それは一種の嫉妬である。

ところが、そういう範囲に居ない人々がマスコミなんかでその話を聞くと、自分が嫉妬心を催す根拠がないので、ヒーローとして取り上げたいという欲求に最短距離で到達する。マスコミなんかはその最たるものかもしれない。利害が近い人たちも、世間の中でその人がヒーローとして認知されたと判断すると、自分もその側に立つ。そっちの方(つまり善人の仲間に入ると判断した方)が自分の利害に合致するという気持ちになって、あたかも最初から善人であったような振りをする。

結局、この倉庫会社の社長は皆の“善意”に最後は包まれて会社の再建ができ、ヒーローになった。でもそのプロセスをそういう見方で取り上げた物語にはなっていなかった。僕には、なかなか含蓄のあるプロセスと感じたが、番組制作者の意図がどこにあったのかもうひとつわからなかった。

最近は、告発という行為が礼賛され正義の主のように取り上げられることが多い。

しかし、人間の本質を注意深く見たとき、事はそう簡単ではないという気がした。
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カテゴリ: 社長ブログ

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Posted on 2008/08/22 Fri. 09:30    TB: 0    CM: 0

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