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大谷光彦のブログ

㈱ヒューマニーズの会長と一般社団法人組織・人能力開発研究所の代表理事をしている 大谷光彦のブログです。

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パラリンピックの輝き 

先日床屋に行った。

もう5年くらいは同じ人にやってもらっている。半年前くらいにその人が同じ系列で距離もそんなに遠くない別の店に移ったときも、その店に変えた。別に特別な髪型でもないし、仕様変更などないので、ほとんど口を聞く必要もないくらいで、うたたねをしていることも多い。そういうパターンと言うか、僕の好みとかもわかってくれていて、しゃべらなくても良いのである。

ところが先日は少し違った。その理容師さんが、ちょっと熱意を込めてしゃべってきたのである。ちょうど北京パラリンピックが行なわれていた頃で、「最近理由もなく刃物を振り回して、見ず知らずの他人を殺傷する事件多いけど、五体満足な人がそういうことをするニュースを見ると、パラリンピックなんかで、体が不自由な人があんなに努力して、しかも顔を輝かせているのを見るとちょっと考えてしまいますね。何かおかしいと思いません?」というようなことを言ってきた。

寡黙な人が力説するのに驚いたが、パラリンピックと、最近のその種の事件を結びつけて考えたことがなかったので新鮮に聞こえた。

僕は職業柄、ああ言った事件を起こす人に心の病を見て取り、非難だけでは済まされない、かすかな同情も同時に感じる。でもどこまでが病気なのかはわからない。体と違って、そもそも心の病気というのは、どういう風にとらえたらよいのか未だにわからない。

パラリンピックに出ている人たちは確かにハンデを背負っている。落ち込んだり、自暴自棄になったこともあるに違いない。今でもそういうことに晒される可能性は、健常者よりきっと多いに違いない。でもあのような輝きを持つために努力したその動機というか、そうさせたものは何なんだろうと思う。ハンデがあるから出来たとまで言って良いのか。逆に事件を起こした人は、体は不自由でなくても心が弱かったり、育った環境なんかで長く傷ついてきた人かもしれない。それもハンデと呼べるかもしれない。そして輝く方向に向かわず、事件を起こす方向に向かってしまった。

「周りの人たちのお陰です。」という言葉がメダリストの口から良く出る。でも周りの力というものより、自分で自分を導く力の方がはるかに重要で、また結果につながる要素としては大きいはずである。答えは簡単ではないが、そんなことを考えながら、彼に曖昧な答えをし、またうたたねを始めてしまった。

応えるには奥が深い問題であった。

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カテゴリ: プライベートブログ

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Posted on 2008/10/15 Wed. 15:27    TB: 0    CM: 0

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