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大谷光彦のブログ

㈱ヒューマニーズの会長と一般社団法人組織・人能力開発研究所の代表理事をしている 大谷光彦のブログです。

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犯罪者の人権 

佐世保の銃乱射の事件で日本もアメリカのようになってきたと改めて思った。昔、建設会社にいたとき刑務所の建物を建てたことがある。マグワイアー刑務所といって、カリフォルニア州サンノセの近くの施設だったけど、いろんなことに驚いたことを思い出す。

それはFPI事業のひとつで民間が刑務所を「経営」するプロジェクトだった。日本も刑務所の運営の一部を民間に出したようであるが、そこでは丸々刑務所全部を民間が運営するとのことだった。今、日本もそうだと思うが、当時からアメリカは刑務所の収容能力が圧倒的に不足していて、社会的に大きな問題だった。

まず驚いたのはその施設の立派さ。とにかく地元では「ヒルトンホテル」と皮肉って呼ばれていたくらいで、見たところとても刑務所ではない。まあ正式にはCorrectional Facility(更生施設)と呼ばれるもので極悪犯罪者用ではなかったが、刑務所には違いない。鉄筋の数や壁の厚み、セキュリティーシステムの完備さなどは、さすがに刑務所と思わせるものだったが、例えばインテリアの色彩やデザイン、屋内のレクリエーション施設の充実振り、医療等のサービスの徹底振りなどは驚嘆に値する。電話は国内どこにかけても無料、レストランのような食堂にバスケットボールのコート。もちろん「堀の外」にいるような自由があるわけではないが、人によっては外に出たくなくなるのではないかと思ったものだ。

当時、路上にはたくさんのホームレスがいた。空き缶を持って道路に座って物乞いしていた。罪を犯した者の方が明らかに生存を保証されていた。結局のところ、「自由」とか「フェア」というのは社会の中で一体何なのか、随分考えさせられたものである。

佐世保の事件の動機は、本人が死んだのでなかなか解明されないであろう。しかしどんな原因があったにしろ、少なくとも常識的なその解決方法から相当飛躍した行為に及んでしまったその「心のあり方」に問題があったことは確かであろう。生きていても心神耗弱とかで罪が軽くなった可能性もある。どういう人をどう守り、どういう人にどう刑罰を与えるのが正しいのか・・・こういう犯罪のニュースに触れる度にあのマグワイアー刑務所で感じた「犯罪者の人権」というあの違和感を思い出す。
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Posted on 2007/12/21 Fri. 15:18    TB: 0    CM: 0

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