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大谷光彦のブログ

㈱ヒューマニーズの会長と一般社団法人組織・人能力開発研究所の代表理事をしている 大谷光彦のブログです。

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泣きたい理由 

卒業式のシーズンですね。一部の例外はあるかもしれないげど、誰でも

一度や二度の経験はあると思う。前からよく思うのは、20代前半までの

人生で何度卒業式があるんだろうということ。その後社会人になってから

はまず「卒業式」というのを経験するチャンスはうんと減る。まあ、資格を

とるとか、夜間部に通うとか、また違う意味で感慨深い卒業式もあるだろう。

でも10代に経験するあの”卒業式”はやはり独特で特別なもののように

思う。


友達との別れ、恩師の存在、クラブ活動での成果、仲間の存在、そして

成就した恋や孤独を味わった恋・・・いろんなことが贅沢なくらいその

時代に起きて、それらが強く心に残る時代である。そして恐ろしく簡単に

過ぎ去っていってしまう。たぶん中学と高校の卒業式は特にその傾向が

強い。「自分」というものを意識し始め、とてもデリケートな感受性が育ち

始め、またそれらが自分を苦しめる。


同時にいろんな後悔が一杯詰まっている時代でもある。生きる意味とか、

不器用な自分への苛立ちとか、どれもこれも懐かしい。


今平均寿命というのがどんどん伸びている。医学の進歩や豊かな食料。

肉体として長生きできる手段やツールに溢れている。でもあの卒業式の

感動は最初のたかが10年に凝縮されていると考えたら、その後の人生

の意味というのは何なのかという疑問がどうしても沸く。確かに家庭を

持って、子孫を残して、仕事をして社会に貢献する。だから人類は増えて

行って便利な世の中を享受する。


でも原人とか類人猿とかが出てきてから生き延びてきた、あの100万年

以上の長い長い飢餓の時間と、卒業式で感じるあのみずみずしい感性は

人間として決して無関係ではないような気がしてならない。


ニュースで卒業式のことを報じていた。昔は「仰げば尊し」が定番だっ

た。今は「旅立ちの日」とか森山直太郎の「さくら」なんかの方が多い

ようである。明治に始まった「仰げば尊し」は、今や歌詞もわかりづらいと

いう話もある。個人的には歌詞が理解しにくかったら教えればよいと思う

のであるが、今使われている曲も良い曲である。インタビューしていたら、

生徒が「卒業式ではやはり泣きたいと思う」と言っていた。


その気持ちがよくわかる。是非とも卒業式は”泣かせて”あげて欲しいと。

参列した親も、子供の成長に自分の昔を重ね合わせているはずだ。

いろんな後悔や、それをいとおしく感じる若き日の自分、そして子供がこれ

から遭遇するであろうタフな事々。せめて卒業式のときくらい皆が泣ける

世の中であって欲しい。涙に難しい理由はいらないと思う。それが許され

る世の中はきっと幸せな世の中だと思うから。



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Posted on 2009/03/21 Sat. 13:01    TB: 0    CM: 0

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