FC2ブログ

大谷光彦のブログ

㈱ヒューマニーズの会長と一般社団法人組織・人能力開発研究所の代表理事をしている 大谷光彦のブログです。

10« 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.»12
 

夜の街と文部省唱歌 

昨夜は本当に久しぶりに徹夜してしまった。今日のバンドの練習用の編曲

が間に合わなくて、夕方から始めて終わったのは朝の7時だった。

本番が12月末にあるのだけど、あと何回も皆が集まっての練習ができない

ので焦ってしまった。もっと早く終えておくべきだった。


人間の脳はこのくらい根をつめて使っていると、完全に反応が鈍くなって

間違いだらけになる。かといって放り出して寝る訳にもいかず、働きの

落ちた脳を苛めてしまった。


フレッシュな頭でやればすぐのこともとにかくスピードが夜が更けるに

従って遅くなるのが解る。


まあ、それはいいんだけど、朝の弱い私としては、あの朝靄に景色が

浮き上がってくる感じを久しぶりに経験した。


若い時は結構、朝まで飲んだりしたもんだけど、最近はそういう機会も

なく、品行方正この上ない生活をしていることを、久しぶりの朝もやが

教えてくれた。


学生の頃の3年間くらい新大久保に住んでいた。明治通りに近い方なので

いくらか静かだが、まあ夜の街であることにはかわりない。

夜が昼みたいな町で、夜がこの世からなくなると絶対存在しない街だった。


いまでも思い出すのは、銭湯の帰り道(そう、あの南こうせつの「神田川」

そのままの世界です)に一見の何の変哲もない居酒屋があって、なぜか

いつも文部省唱歌(うさぎ追いしかの山?とかの歌)をお客が皆で歌って

いるようで、声が外まで聞こえていた。妙に街と合わないその歌が少々

不気味ながら、何故かしんみりとしたもんだ。

地方から出てきた当時の自分にはそれに呼応する何かがあったんだと

思う。


当時キャバレーとかクラブから学生バンドにパートタイムで穴埋めの

演奏依頼が来たりしていた。いわゆる「トラ」というやつだ。

鶴見とか川崎のキャバレーにサックスを抱えてアルバイトに行って、

深夜この街に帰ってくるような夜が多かった。


当時あの世界はプロとアマとの境界線がはっきりしていた。演奏する

方もそうだったけど、働く女性もそうだった。今は女性に関してはもう

境界なるものがなくなっているようだ。そもそもその”キャバレー”なる

ビジネスもないか。


でもあの薄暗い世界にうごめいていた生きることへの健全なエネルギー

を懐かしく思い出す。今の日本も貧しくなってきたけど、当時は皆貧しかった。

でも貧しさの中身が違っていたなあと思うのである。


久しぶりの朝靄に、学生時代の新大久保の朝とあのキャバレーの楽屋

を思い出した。



スポンサーサイト



カテゴリ: 未分類

[edit]

Posted on 2009/11/28 Sat. 23:27    TB: 0    CM: 0

この記事に対するコメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://hnmotani.blog91.fc2.com/tb.php/253-2bfd5f38
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

カテゴリ

カレンダー

リンク

検索フォーム

最新記事

月別アーカイブ

QRコード

RSSリンクの表示