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大谷光彦のブログ

㈱ヒューマニーズの会長と一般社団法人組織・人能力開発研究所の代表理事をしている 大谷光彦のブログです。

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ゆっくり過ぎる景色の思い出 

木曜から昨日まで西の方に出張してきました。行きは新幹線で帰りは飛行機。どっちも本当に満席で、人の移動の波に巻き込まれたような感じでした。夏休みということもあるのでしょう。また少し景気が上向きになっていることもあるのかもしれません。

混んだ列車や飛行機と言うのは仕事とは言え疲れ方が違います。出張というのはそもそも移動すること自体も仕事の一部になっていて、厳密に言えばその時間も仕事をしていなければならないのかもしれないが、慣行として景色を見たり本を読んだりして、”合法的”に自分の好きな私的な時間として使っても普通は問題にはなりません。拘束されていることですでに私的な自由はないのですからまあセミプライベートな時間と空間と言うべきなのかもしれません。

しかし、混んでいたりハードなスケジュールであると疲れ方が違う。今回は特に風が強くて飛行機が遅れたため、土曜の午後の音楽の練習に参加できなかった。苦痛感が強ければそういう私的な空間としての効用も減ってしまいます。

また新幹線や飛行機の発達で、毎年この”仕事として拘束される時間”も減っています。それだけ出張の楽しみも減るけど、逆に条件によっては苦痛も減る。

新幹線に乗っていると思うけど、例えば普段ならまず行かない人里離れた場所にも新幹線は通っていて、簡単に多くのそういう場所とニアミスをしながら移動する。でも駅がない限り絶対にそういうところを歩いたりしないし、そこの空気に触れることはない。でもその景色に触れることはできるし、想像力があれば疑似訪問のようなことも可能かもしれない。

昔、中学生の頃、尾道から阪急の武庫之荘駅(調べたら尼崎市のようです)までフルートを習いに通っていましたが、急行とか特急に乗って三ノ宮に着くまで3時間半くらいかかっていたと思う。新幹線はまだなかったのでそれが一番早い行き方でした。あの退屈なことと言ったらなかった。しかも一時は毎週通っていたのでその苦痛感は並大抵のものではなかった。

しかしその時間は今思えば贅沢な時間だったのかも知れません。岡山の旭川を過ぎてしばらく行くと沿線で一番好きだった吉井川に差し掛かる。山陽本線からの景色で一番美しい。それからどんどん人里離れた場所に入って行き、和気、三石、相生と続く。竜野を過ぎた当たりから開けてきて姫路に続く・・・また、社内でもいろんな景色を味わった。前に座っている人はどこからきてどこまで行くのか、初めての旅か何度も来ているのか・・・若い人だったらどこに住んでいるんだろう、結婚しているんだろうかなど。とにかく退屈を紛らわせるあらゆる想像をしたものです。

早く通り過ぎる景色は記憶に残らないし、向かい合わせに座らない人のことはあまり考えない。
旅の味わい方も変わってきたし、出張の功罪も大きく変わった。

そんなことを考えていたら遠くなった自分の中学生時代を思い出していました。窓から外を見ると黄砂で覆われていた景色が富士のきれいな夕焼けに変わっていた。



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Posted on 2010/03/21 Sun. 17:46    TB: 0    CM: 0

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