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大谷光彦のブログ

㈱ヒューマニーズの会長と一般社団法人組織・人能力開発研究所の代表理事をしている 大谷光彦のブログです。

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東京スカイツリーと「ルック・イースト」 

昨日の日経の春秋に東京スカイツリーのことと、そのこともあって下町が元気になっていることが書いてありましたね。その中で「西へ西へと領分を広げてきた戦後の東京」という言葉がありました。


確かに戦後西と東の格差は広がったんだ、と気付かされました。僕のように広島という西から上京してきた一族は、なぜか東京の西に住む傾向が強いのではないかと昔から思っていまして、とりわけ隅田川を渡って下総の国に住むことに抵抗があったような気がします。(今は江戸川まで渡ってしまいましたが・・・)


新幹線のなかった時代、東北の人が上野を東京における東北の窓口(?)のように感じ、あまり西の方には住まないという話を聞いたことがあります。確かに上野はそういう意味では東京ではなかったかもしれません。


全然論理的には脈略がないけど、この話からマレーシアの「ルックイースト政策」というのを思い出しました。マレーシアは、一時日本に占領されていましたが長く英国の植民地でした。(こう書いて”日本に占領”という言葉に自分で驚いてしまいました。なんと新鮮で悪魔のように甘美で危険な響きなんでしょう。)


マレーシアは英国文化・制度に依存した近代国家作りをしてきた国です。それが、「これからは東から学ぶ」ことを政策にしたDr.マハティールという首相が現れたのです。自国の歴史を、「西から学んだ」という考え方で表したのは、”今まで東には学ぶものがなかったのに、「日本」というアジアの成功物語のお手本ができた。日本は「非西洋的」な文化・民族・歴史を持っている。もう西洋に従属するのはごめんだ。これからは日本に学ぶ!”とういう決意表明だったのです。


同じような話をトルコに居た時も聞きました。明治天皇の肖像画をよく見かけました。「同じアジアの西の端の国」がもっとも誇れるのは「アジアの東の端の国」が日露戦争に勝ったことだ、と。まあ同根の話ですね。


話はまた飛びますが、この前麻薬所持で日本人が中国で逮捕され、死刑になった事件がありましたね。日本でも「死刑をやめてくれ」と非常に情緒的で意味不明の抗議を鳩山さんがしていましたが、昔マレーシアでも同じようなことがありました(今でもあるけど)。イギリス人が同様の罪で逮捕され、死刑執行をされるのを、イギリスの首相(誰か忘れましたが)が”やめてくれ”といったら、マハティールが「この制度も他の制度と同じように英国から学んだんです」と言って聞く耳を持たなかった。


まあ、「西」という言葉は植民地を経験した国々にとって、我々日本人には理解できないデリケートな言葉なんだと思ったものです。


そういうことも考え併せると、”西への発展で象徴される東京の高度成長が終わった今、下町(東)が見直され、その象徴にスカイツリーがなる”という、「価値感の転換」の節目を象徴しているということ、とおっしゃりたかったのでしょうか。ちょっと発想が過ぎていますか?


日本版「ルックイースト」とはどういうことを言うのでしょう。今日の日経に、「中流」層がすごい勢いでしぼんでいることが書いてありました。幸せの定義が大きく変わってきるのでしょう。日本にとっての「東」はどこ何だろうと、しばし感慨にふけりました。 中国は「西」にあるしね・・・・

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Posted on 2010/05/10 Mon. 11:09    TB: 0    CM: 0

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