FC2ブログ

大谷光彦のブログ

㈱ヒューマニーズの会長と一般社団法人組織・人能力開発研究所の代表理事をしている 大谷光彦のブログです。

10« 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.»12
 

社内公用語が英語の会社 

この3連休は両親がある研修(?)に参加するとかで上京。朝早く出て夜遅く帰ってきて我が家に泊っています。

もう80歳を超えた年齢なのに元気なもんです。目的を持って生きている人のエネルギーは尽きることがないのではないかと感心しつつ、我身に置き換えてみて自信を喪失している今日この頃です。


それはそうと、昨日のニュースで、楽天が社内公用語(?)を全て英語にしたという話題を紹介していました。ついにそこまで来たかという印象です。英語ができないと昇進しないとか。そういう会社は結構増えているようです。昔の、英語ができるとキャリアが広がる、というような悠長なものではなくなってきているようです。


しかし、です。やはり私の意見としては”ちょっと待った”というのがあります。それは最近の国語力の低下とか、言語文化に対する国家的手抜きというような風潮を憂いていたからです。


英語はとにかくコミュニケーションの道具でしかありません。問題は、何をしゃべるか、何をアピールするか、自分の意見は何か、その人と自分の違いは何か・・・  そういうコンテンツが少ない人の上手い英語というのは実際かえって軽薄に見えてしまうと思うからです。上手い英語かもしれないけど大人の英語ではない可能性があります。そういう経験を何度もしたし、そういうテーマで散々外人と話したこともあります。


英語公用語化というのを「グローバル」と勘違いしている人がいます。多くのことがいわゆるグローバルな視点で理解しなければならない時代になっていることは事実です。しかし言語とグローバルは何の関係もないのではないかと言うのが私の持論です。地球が小さくなって、すぐどこにでも行けてどんな情報でもすぐ入る時代だからこそ、「日本人」とか「日本の文化」が大切になってくるし、その基盤の希薄な人はそもそもまともな外人さんには相手にされません。


「世界人」のような人はいないし、そんなものが存在できるようなら戦争はとっくになくなっているでしょう。


英語を情報の入手手段や、情報発信手段として習得するのは大切なことです。日本の英語力が世界の中でも相当下のほうに位置することは憂慮すべき事態ではあります。しかし、それはそもそも日本語や日本文化が一定の深度をともなったものであり、人口も多く国内市場も大きいことと無縁ではないような気がします。


GDPや人口の大きさでトップ10の国で公用語を英語(アングロサクソンは別として)にしている国はないでしょう。

国家が一定の見解をしっかり持っていないからこういう”グローバル企業”がどんどん増えてくると思うのです。


一企業の問題ではないやっかいな問題、という気がします。


言語と文化の問題はちゃんと教育・政治の場で改めて議論しなければ、そのうちどこの国の誰か自分でもわからない国民が英語力が上がったと言って自慢するような国になるのではないかと心配しています。



スポンサーサイト



カテゴリ: 未分類

[edit]

Posted on 2010/07/18 Sun. 16:44    TB: 0    CM: 0

この記事に対するコメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://hnmotani.blog91.fc2.com/tb.php/366-6887c90f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

カテゴリ

カレンダー

リンク

検索フォーム

最新記事

月別アーカイブ

QRコード

RSSリンクの表示