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大谷光彦のブログ

㈱ヒューマニーズの会長と一般社団法人組織・人能力開発研究所の代表理事をしている 大谷光彦のブログです。

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「橋田壽賀子」から「宮部みゆき」へ 

しばらく筆がとまっていました。あまりの暑さ(熱さ)につい友人とのビール談義を毎晩繰り返していたからです。




その間、気になるニュースが耳に入ってきました。100歳以上のお年寄りの所在不明や、何十年も前に死亡していたのに、その人に年金等が長く支払われていたとか。しかも調査を始めたら幾らでも同じような事が見つかっていると。このまま行けばギネスの記録も根拠がなかったり、ひょっとしたら日本人の平均寿命まで違っていたりしたらどうするのか、と心配になってきました。




いつものようにメディアは行政の怠慢を非難するかと思いきや、どうもこの前の年金の不始末のような状況では捉えられていない。これはひとえに、誰も想像していなかったあっと驚く現象だったからではないかと思う次第。




多くの制度は戦後、「性悪説」を根拠にする制度に代わって行って、あたかもその方が文化的にも進化したというような浅薄な価値観が横行していました。人事制度なんかもそうだし、税制などもそのひとつ。不況になったせいか、急にロハスだとかスローとかが新しい価値観のように言われ、貧しいことの美化と本当に貧しいことの区別ができなくなっていることに危機感を覚えていました。




そこにこの事件です。あれだけDVの問題や子供の虐待死があっても、さすがに死亡届を意識的に出さないで、年金を着服することを当たり前にするほどの”確立された悪意”はないと思っていたからです。もちろん今回のことはまだアウトラインが見えてきていません。そこまでの問題とは認識されていないように思います。




むしろ問題は、何ていうのか・・死生観の風化とか希薄化と言おうか。反対の価値観に行くのではなく、単にそのことが生活の中から欠落していく家族感とでも言うべきか。そういう喪失感自体が、もっとパラダイム的な変化というか・・・  宮部みゆきの小説みたいな世界。




橋田壽賀子がドラマの前提にしているステレオタイプで浅薄な”どこにでもあるに違いない”というその楽観的な家族価値観が昔から人工的で厭だったけど、この事件はそのことを皮肉たっぷりに示していると思う。




コメントのしようのない虚脱感溢れるニュースだと思いません?これで少し背筋が寒くなること、まるで幽霊屋敷のようです。立秋過ぎて残暑お見舞いですか・・・











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Posted on 2010/08/08 Sun. 23:34    TB: 0    CM: 0

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