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大谷光彦のブログ

㈱ヒューマニーズの会長と一般社団法人組織・人能力開発研究所の代表理事をしている 大谷光彦のブログです。

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常識が覆される快感と好奇心が作る不安 

今日の日経の、”ヒ素をだべる細菌をカルフォルニア州のモノ湖で発見”の記事には驚きました。なぜ驚いたかと言うと、今読んでる「進化の運命」(サイモン・コンウェイ・モリス)が、知的生物の進化が必然が偶然か(彼は”進化の収斂”という言葉でこのことを論じようとしている)と、その同じロジックで導きだされる地球外生物の存在可能性を論じていて、その中でリンのかわりにヒ素で生きている生物体の存在を事実上否定していたからです。

それと、この”モノ湖”には何度か足を運んだ経験があって、その地球上とは思えないインパクトのある景色に、如何にも合った話題という気がしたからです。

モノ湖というのは、ヨセミテ国立公園からネバダ州側に、シェラネバダ山脈を一気に駆け下りると下に見えてくるクレーターのような湖で、塩分濃度が非常に高く、炭酸カルシウムの結晶がニョキニョキと立ち上がっているこの世のものとは思えない湖です。ユニークとも奇麗とも言えるけど、同時に気味が悪いとも言える太古の湖です。飛行機でサンフランシスコから東に向かうと、途中から月の表面のような荒涼とした景色になるけど、その中で妙に目立つ湖でもあります。

ここのところ、分子生物学者の福岡伸一に出会って、「有機質」という意味での生物の奥の深さに感じ入った後、「無機質」の世界に興味を持つようになって、量子物理学者の村山斉の「宇宙は何で出来ているのか」を読んでいました。

分子生物学と量子力学はまったく交わらない世界だと思っていたけれど、どうも一体の体系として理解できる世界という気がしていたところ、この本「進化の運命」を知るところとなり、無機と有機と原子と宇宙、そして生物進化と地球外生物の存在を肯定する要件に至る話のつながりは実に好奇心を刺激してくれていて、まだ読み終えていないけれど、今僕の中で非常にホットな話題でした。

これらはそれぞれ対峙する概念だと思っていたところ、どうもそうではなく、相互にある連続性を持っている世界であるという思いを持つに至っています。まだまだ消化不良で、もう一度自分なりに整理しなければと思っているところにこの記事。これはどう解釈したらよいのか、ちょっと深く知りたくなっている話題です。

今日は朝から妙な嵐の日で、風に弱い京葉線は当然止まりましたが、12月とはとても思えない不気味な温かさ。そのスコールのような雨と言い、日本もいよいよ熱帯モンスーンの気候帯に入ってきたかと思わせる妙な一日でした。ヒ素中毒と言うことばがあり、ヒ素は怖いものでしたが、ヒ素を糧にする別の生物の存在はまったく新しい進化の収斂の可能性を感じさせます。常識が覆される可能性は一種の快感ですが、どこか深いところで不安でもあります。好奇心が作る不安でしょうか?





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Posted on 2010/12/03 Fri. 23:26    TB: 0    CM: 0

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