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大谷光彦のブログ

㈱ヒューマニーズの会長と一般社団法人組織・人能力開発研究所の代表理事をしている 大谷光彦のブログです。

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ベートーベンの大みそか 

当たり前だけど、また新しい年が自然に明けましたね。でも”普通に明けた”のは目出度いことではあります。


お互いに”おめでとう”と言う意味は健康でまた1年を過ごすことができましたということなんでしょう。しかし今読んでいる本のせいか、”地球がまた止まらずに自転してくれてありがとう”という意味に感じてしまいます。


昨年は”はやぶさ”の快挙もあったけど、月があっての青い地球、土星あっての彗星衝突の少ない地球、という”漆黒の宇宙に浮かぶ美しい箱舟”としての地球の愛おしさと「新年」を重ねて考えてしまいました。


やっと元旦。吹雪の新年となったところも多そうですが東京は穏やかな日の出を迎えることができました。


大みそかは、初めての経験ですが、上野の東京文化会館であったロリン・マゼール指揮の「ベートーベン交響曲ツィクルス」(全交響曲を一気に演奏するという意味です)を聴きに行きました。友人に急にチケットをもらったので突然のベートーベンでしたが、今までにない感動に浸る事ができました。交響曲の持つ交響曲的な意味ということと、ベートーベンがあの時代に新しく挑戦した音の世界と創造のメカニズムに改めて感動した、という感じでしょうか。


1番から順番に9番まで10時間半(休憩を入れてですが)かけてぶっ通しで演奏すると言うものですが、ベートーベンはこういう催しにピッタリという言う気がします。ベートーベンはそれ以前のモーツアルトまでの古典にはない意識的に作った思想的な体系を持っているので、こういう一気にそれを聴くことが、その体系そのものに触れるには必要なのではないかという意味でです。もちろんフルオーケストラ(曲によって楽器の数や種類が違うところも非常に面白いのですが)という表現方法と交響曲という表現形式がベートーベン以前と以後において如何に異なるかという勉強にも良いものでした。


自由・博愛・平等の意味や、消耗されない芸術としての音楽という新しさや、職人の作品ではない”意味を問う”音楽や、何より”耳が聞こえることによる作曲”の意味などを長い時間をかけて考えさせてくれるイベントになっていました。そしてそれを提示できるベートーベンという「構築の天才」を改めて思う事ができました。



あんなに長い時間なのに、ほぼ満席のホールで寝ている人は一人もいませんでした。自分も”うたた寝”覚悟で行ったのにとてもそんな世界ではありませんでした。これを毎年狙って通う人達の熱気に包まれていたということなのでしょう。特に5番、7番、9番は最高でした。


これも初めてですが、東京駅発の新年の始発電車で帰宅しました。カウントダウンの興奮から取り残された普通の深夜の閑散とした東京駅でしたが、リアリティーがありました。不断に続く生活というリアリティーです。


0時を5分しか回っていない新年最初の電車なのにJRの社内放送が普通だったのには少しがっかりしました。アメリカだったら何かきっと茶目っ気たっぷりに言うでしょうね・・・





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Posted on 2011/01/01 Sat. 15:04    TB: 0    CM: 0

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