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大谷光彦のブログ

㈱ヒューマニーズの会長と一般社団法人組織・人能力開発研究所の代表理事をしている 大谷光彦のブログです。

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共生する国民 

もっとも首都に近い被災地と言われ、未だに多くの地区でライフラインが止まっている浦安ですが、お陰様でやっと我が家に水がきました。銭湯通いもとりあえず必要なくなりホッとしました。結構並びましたが近くのスタンドでガソリンも入れる事ができました。生活の土台が揺らいで、いろんな友人にお世話になった10日間が終わりました。長く忘れていた「不自由」と「友情の有難さ」を思い出させてくれた一週間でした。

僕は学生時代に水害で育った家を無くしています。僕と弟はそれぞれ東京と広島の大学に通っていたので、尾道の家には両親しか居ませんでした。両親は助かりました。相当長く入院していましたが命があったのは奇跡です。実家は跡形もなくなくなっていて、飼っていた犬も猫も最後まで見つかりませんでした。周りの数軒も同じように跡形もなくなっていました。子供の時の写真も壁の落書きも何ひとつ出てきませんでした。もう自分の心の中にしか過去が残っていないことを実感したものです。

今回の東北の現場を見ていてあの時の事を思い出します。神戸の震災もそうでしょうが、日本中で同じような体験をした人々が、皆同じように自分の体験を思い出していることでしょう。そういう連鎖を広範囲に起こしている”戦後最大の震災”ですね。今、静かにあの頃の自分の気持ちに触れようとしている自分がいるようです。

「国難」という言い方をしている人がいます。確かに規模においてもそうでしょうし、質においてもそうかもしれません。放射線の問題はまだまだこれから試練が来るかも知れません。

でも、今回非常に印象的だったのは、首都圏の人々も一緒にあの大きな揺れを体験し、帰宅難民になったことでしょう。日本の中心を巻き込んだという意味でも戦後初の大震災だったのです。そして僕も電気・水・ガスの大切さを身を持って体験しました。(未だに余震と電車が動かないかも知れないという恐怖を体験していますが・・)

海外から注目が集まっています。共生というか、助け合いの文化が末端まで存在する社会。本当に驚かれています。自信を失っていた日本人が忘れていた財産が今その価値を発揮しています。日本が最も外に対して誇れるものが何かを、我々も今気付いているのかもしれません。勤勉とか忍耐強いなどと言う評価は定着していましたが、必ずしも尊敬される能力として扱われていませんでした。でも今回の論評には一段レベルの違う畏敬の念を感じます。確実に驚きをともなっています。(もっともここのところは、CNNなども、もっぱら放射線の方に関心が移ってしまっていますが・・・)

人の親切や食べ物や普段当たり前と思っていたことに感謝するという気持ちが如何に自分を癒すか。そんな感情に自然に巡り合えるチャンスはなかなか無かったように思います。そんな現象が今国中を覆っているように思います。国を挙げて気持がひとつになることなど、本当に長くなかった日本です。「国難」って言う呼び方が決して大げさではない気持ちになれるところが「国難」なのでしょう。

これから長い長い復興の道のりが待っています。その分、不謹慎かもしれませんが、この気持を忘れないで済みます。自分も国民のひとりとして、何か大切な精神に軸を取り戻せたような気がします。

お亡くなりになった方々、心より冥福をお祈り致します。家族を亡くされた方々、喪失の痛みというのは、ただただ沈黙して寄り添うしかないのかもしれません。人の無力を感じます。でも時間が少しずつ前に向いて歩いて行く自分を呼び戻してくれると思います。陳腐な言葉ですが、頑張ってください。

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Posted on 2011/03/21 Mon. 17:58    TB: 0    CM: 0

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