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大谷光彦のブログ

㈱ヒューマニーズの会長と一般社団法人組織・人能力開発研究所の代表理事をしている 大谷光彦のブログです。

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村上春樹「雑文集」と僕 

9月に入って初めてのブログです。

豪雨のあと秋の足音が感じられます。

今回の豪雨は学生時代に僕の生家を直撃して8人の隣人を奪ったあの台風を思い出しました。

「自然の脅威」という簡単な言葉では納得できない、とてもとても「私的」な出来事でした。

今回の豪雨でも同じ記憶を刻んでしまった多くの人に心からお悔やみ申し上げます。


猛暑のせいか、それとも僕としてはかなり詰め込んだ仕事をこなした8月のせいか、ここのところ馬力が出ず、週末の時間をほとんど曲作りか読書に当てていました。時間の経過を本能で誤魔化せる”逃避”が味わえるからです。

この前からそんな時に手にとって読んでいる本に村上春樹の「雑文集」というのがあります。


発表しなかった雑文(?)を詰め込んだ、いかにも「彼らしい」装丁の本です。

村上春樹は「ノルウェイの森」を読んである種の衝撃(未だに上手く説明できないタイプの)を覚えて以来、今回の「1Q84」に至るまで、どこか避けて通っていて、今もそうです。

今回のように、確かに体力が落ちて、浅薄な「力強さ」を疎ましく思っても自責の念がないときなどにピッタリの本でした。

彼は僕より少し年上の団塊世代のど真ん中。ビートルズに行くのではなくJazzに直行したところは僕と同じ。
僕もクラシックのフルートを習っていた高校時代にハービーマンの「メンフィスアンダーグラウンド」を聴いてしまってビートルズが聴けなくなった。彼のジャズ感は少し僕のそれに似ている。


なんで避けているか?だけど、たぶん、たぶんだけど、すごく照れて語る自分的な「僕」の世界の感じ方が結構似ているからなんじゃあないかと、この「雑文集」を読みながら思った。文豪に対して失礼だけど。

僕がアメリカに居た時、出張でよくボストンに行ったが、そのとき彼はボストンの郊外に住んでいた。それは(比較しちゃいけないが)同じ時期秋吉久美子(敏子ではなく)がサンフランシスコに住んでいた形とは違って、僕の中で大きな意味を持っていた。都市のそれではなく生き方の格好よさのお手本のような想いがしていた。

話すと長いが、非常に謙虚に物事に触ってそれを言葉にする感性が好きで、海外にしょっちゅう筆を持って「移住」するその感覚に嫉妬していたからという気がする。声高には言わない「人嫌い」な感覚も好きだし、結構それが悔しい。

彼のJazzに対する感性ももちろんそうだけど、小説家として、とても小さなことをすごく丁寧に拾って、「大切な」心の動きがどんなものか、どんなものを大切にする自分が好きなのか・・・そう言ったものの”掬い方”は昔から変わらない。照れながら静かに時きを生きている。そういう自分に「しらふ」なところも好きです。

やっぱり村上春樹のシャイさは一級だ。「雑」文の中に改めてそれを感じ、彼の「内なる」声を本当に久しぶりに聴けたような気がしています。












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カテゴリ: プライベートブログ

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Posted on 2011/09/06 Tue. 22:11    TB: 0    CM: 0

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